あーるぴーじー ◎ドラクエみたいな 朝起きたらお城へ呼び出された。なんでもお姫様が攫われてしまったらしい。それは大変だと旅に出たのだが、棒切れ一本で何が出来るのだろう。もう、家に帰ってもいいかな? 「駄目に決まってるだろ」 魔法使いであるシリウスに突っ込まれた。いやでも魔王って物凄く強いらしいしこんな棒切れ持っているような奴にやられるわけないではないか。 「レベル上げしようぜ」 冷静に言うのは忍者のサスケ。シャキンと構えているクナイが決まっている。私の棒切れと交換してくれないかな。なんで勇者の武器が棒切れなの。せめて棍棒にしてくれ。 「その前に飯食ってからじゃねえと!」 ニシシと笑いながら鼻の下を指で擦っているのは半魔物のエース。火吹き魔物と人間のハーフである。上半身裸なのは炎に変身すると燃えてしまうからだと言っていたが下はどうなるのだろう。 シリウス、サスケ、エース、そして私の四人は話し合いの結果、食堂に向かうことにする。腹が減っては戦はできぬ。うん、名言だ。 130226 しおりを挟む/目次 [top] |