2 バーンと扉を開くと、机にかじりついているパーシーがいた。 「パーシー! お兄ちゃん!」 「なんだい。今は勉強をしてるんだ、邪魔をしないでくれ」 「パーシー殿は可愛い弟と遊ぶ時間もないそうだよ」 「なら、可愛い妹と遊ぶ時間あるかもね!」 パーシーの背中に抱きつく。最近無駄に成長してきた胸を押し付けるとパーシーは顔を真っ赤にした。 「パーシー、僕と遊んで!」 「止めろ! おい、こら! ヘンリー、学校でもそうやって男にくっついているわけじゃないだろうな!?」 「なに? 嫉妬? 僕はパーシー一筋だよ!」 「そういうことを言ってるんじゃない!」 「ヘンリー、僕というものがありながら浮気か?」 「あ……! ごめんなさい、フレージョ……ぷぷ。僕には君だけだよ!」 熱い抱擁をしていたら、パーシーに部屋から追い出されてしまった。 「またパーシーに怒られたのかい?」 「チャーリー!」 「怒られてなんかないさ!」 右から僕が、左からフレージョ……ぷぷ……が、チャーリーの腕に抱き付く。 チャーリーの腕は筋肉でゴツゴツしている。 「箒に乗ろうぜ!」 「賛成!」 「チャーリーも!」 「仕方ないな」 二人でチャーリーの腕を引っ張り、箒小屋まで走った。 120922 しおりを挟む/目次 [top] |