バーンと扉を開くと、机にかじりついているパーシーがいた。

「パーシー! お兄ちゃん!」
「なんだい。今は勉強をしてるんだ、邪魔をしないでくれ」

「パーシー殿は可愛い弟と遊ぶ時間もないそうだよ」
「なら、可愛い妹と遊ぶ時間あるかもね!」

 パーシーの背中に抱きつく。最近無駄に成長してきた胸を押し付けるとパーシーは顔を真っ赤にした。

「パーシー、僕と遊んで!」
「止めろ! おい、こら! ヘンリー、学校でもそうやって男にくっついているわけじゃないだろうな!?」
「なに? 嫉妬? 僕はパーシー一筋だよ!」
「そういうことを言ってるんじゃない!」

「ヘンリー、僕というものがありながら浮気か?」
「あ……! ごめんなさい、フレージョ……ぷぷ。僕には君だけだよ!」

 熱い抱擁をしていたら、パーシーに部屋から追い出されてしまった。

「またパーシーに怒られたのかい?」

「チャーリー!」
「怒られてなんかないさ!」

 右から僕が、左からフレージョ……ぷぷ……が、チャーリーの腕に抱き付く。
 チャーリーの腕は筋肉でゴツゴツしている。

「箒に乗ろうぜ!」
「賛成!」
「チャーリーも!」
「仕方ないな」

 二人でチャーリーの腕を引っ張り、箒小屋まで走った。

120922
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