再会
※沖田双子妹設定。
長い戦いが終わり歳三と千鶴が生活を始めてから2年。羅刹の力もそこまで影響していないため歳三は近くの町に昔の様に行商をして回る日々を送っていた。
「沖田の旦那、一袋くれるかい?」
行商を始めてから歳三に顔見知りの者が沢山増えた。役者のような見た目も周りの男たちには羨ましがられる対象になっていた。
「旦那の薬を飲んでから調子が良くなったよ」
「それはありがてぇ」
若干顔に苦さを浮かべ袋を渡す。
「また買わせてもらうよ。」
手をヒラヒラさせ客は人混みへと消えていった。
「見よう見真似で作った薬だってのによく売れやがる」
自嘲気味な笑みを浮かべた歳三はそろそろ店じまいと残り少ない薬を箱に詰めた。
そんな時… [ 1/18 ][*prev] [next#]
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