二人で作る未来

「平助君!」

「ん?どうした?」



縁側で寝転がっていた平助の元に千鶴が飛び込んでくる。



「お千ちゃんの所に子供が生まれたんだって!」



千鶴は手に握りしめていた手紙を平助に渡す。



「そりゃめでたいじゃん!どれどれ」



2人は頭をくっつけ手紙を見る。



「へぇ、息子か」

「すごいね!」

「でも風間に息子っていうのが想像つかない」



平助は何となく複雑な顔をした。



「でも、やっぱり誰でも子供が出来たら嬉しいと思うなぁ」



千鶴はほんわかとした顔で平助を見た。



「千鶴は子供何人欲しい?」

「私は2人くらい…ってえ?」



急な問い掛けに顔が赤くなる。



「俺も欲しいな、千鶴との子供」



平助はぎゅっと千鶴の手を握り真っ直ぐと瞳を見つめた。



「平助君…私も…」



千鶴はその手を握り返した。


2人の間に小さな宝物が宿るのはもう少し先の話。




二人で作る未来




―――
平助と千鶴の子供だったら
きっと可愛い
20110304


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