僕の彼女になってくれる?


「暑い…」



3時間目の授業は生物。
退屈すぎて困る時間。
丁度窓際の後ろから二番目という皆の憧れの席と言っても過言ではない席に座る千鶴は窓の外をぼーっと眺める。
外ではB組の男子がサッカーをしていた。



「……(あ、沖田くん)」



サッカーをしている男子の中に千鶴が秘かに思いを寄せる総司がいた。
暑いせいか気だるそうにサッカーボールを足でコロコロ転がしている総司を見て
思わず笑みがこぼれる。
しばらく見ていると総司と目があった。



「あっ…」



目が合った瞬間総司はにこっと微笑み手を振ってくる。
思わず千鶴は授業中という事も忘れ小さく手を振る。



「##NAME2##!授業はちゃんと聞け!」



突如先生に注意され千鶴はビクッとなる。
そして姿勢を正し前を向く。
その瞬間ブレザーのポケットに入ってた携帯がブルッと震えた。



「?」



千鶴は先生の目を盗み携帯を見ると知らないアドレスからのメール。



『沖田です。これ僕のメアドだから登録しておいて。授業はちゃんと聞いてなき
ゃダメだよ。』



そしてメールの下の方を見て慌てて窓の外をもう一度見てみれば携帯を持ちニコ
ニコしている総司。
そしておもむろにカチカチとボタンを操作し携帯を閉じた。



―…
ブーブー…



総司の携帯がなった。
総司は携帯画面を開き一瞬目を大きく見開いたがすぐに笑顔になり携帯を閉じる




『こんな私でよければ』





僕の彼女になってくれる?




―――
何で総司が主人公のメアドを
知ってたかは謎
20110301


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