愛しい師匠 | ナノ


▼ 07.師匠のダイエット

「どこがよ!!」

そう言われても太ったものは太ったのだ。
だからこうしてカレーにライスを抜きにして食べているのだ。
如月は気にせずにカレーを食べ進めた。頭の中では焼き肉の食べ過ぎを考えていた。
しかし、小南は荒れる。

「鏡見なさいよ!!
どこに余計な脂があるのよ・・・・・・
絶対体重増加の理由は筋肉よ筋肉!!
筋トレしてるんでしょ!?」

筋トレと言われたが如月に思い付くのは、ダンベル、腕立て伏せ、逆立ち、ランニング、腹筋ぐらいだった。
他にもあるのだが、彼女の中では筋トレではなかった。傘を持っての素振り(斜め素振り、三挙動素振りなど)は筋トレに入らないらしい。
過去に竹刀を買おうとして迅に止められてから、傘を使うようになった。
食べている量にたいして明らかに動いている。

「絶対に筋肉!!
腹を見せなさい」
「さっき見ただろ。」
「じゃあ触らせなさい。
二の腕とか、脇腹とか、太股とか」
「小南、変態発言にしか聞こえねぇ」
「いいから筋肉!!」

なぜか筋肉があだ名になった気分になる。
如月は気にせずにカレーを食べ終えた。
やはり体重が気になる如月は、小南の話を適当に聞き流した。
小南を任務に追い出してから、部屋でダンベルを取りだし持ち上げる。
踏ん張り続ければ2kgぐらいすぐに痩せないだろうか。
いや、健康的に痩せるにはゆっくり痩せるべきだろうか。
如月はやはり通常運転だった。
着た服を脱ぎ捨て、下着で筋トレを勤しんでいた。
素振りの存在まで知るのは風間と忍田本部長ぐらいだそうだ。

「菊地原にもやらせてみるか?」

後に菊地原は巻き込まれてやるはめになるのは、また別の機会に語るとしよう。
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