01

昨夜は、ザンザスが居なくて寂しかった。
ザンザスは、綱吉には何の断りもなく姿を消し、夜遅くになっても戻らなかった。

暗殺部隊なのだから、例え<お嫁さん>が相手でも、その任務内容は勿論、いつ出掛けていつ帰るかなど、口にしないのは当たり前だ。
わかっていても、綱吉は寂しかった。置いて行かれたような、気がしてしまって。いつまで待てば帰ってきてくれるのか、わからないまま待つのは心細くて。

しかし、昨夜は早めにベッドに入った。「普通の男の子の服」が手配されたので、学校に行くことになったのだ。初日からバタバタして遅刻するのは避けたい。服装も、いくら何でも、ひらっと可愛すぎる感じのピ@クハウス風味は、どんなに周囲に絶賛されても恥ずかしいので、これに関しては綱吉は心からホッとしていた。

ザンザスは、綱吉については「ああ?男だから何だ。お前はオレの嫁だ。文句を言う奴はかっ消す」と特に女装にこだわりはない。少年の服を着て学校に行けばよいと、案外常識的な価値観だ。
綱吉は、嬉しかった。ザンザスよりも10歳も年下の少年の自分でも、ありのままに愛してもらえるのだと。



目覚まし時計よりも、1時間以上早く目が覚めた。日本では、無意識にアラームを消してしまい、奈々に起こしてもらうかリボーンの銃弾が枕に穴を開けるかどっちかだったのに、不思議だと思いながら綱吉は眠い目を擦った。

「……起きたかよ。超直感か?」

それまで物音ひとつしなかったのに、低く色香のある男の声に問い掛けられて、綱吉ははっと身を起こした。
「ザンザス…」

眠気は一気に覚めて、綱吉の頬は嬉しさにピンク色に染まった。その、純で素直な様子は、ザンザスを満足させるものだった。

「朝っぱらから、そんなにお前はオレに食われてえのか?」
「え…?…あ、あの…っ」

恥ずかしさに、とっさに否定しそうになったけれども、言えなかった。昨夜ザンザスに触れてもらえなかった体は、ザンザスのひとことに疼きを思い出して、嘘な不得手な綱吉は誤魔化せなかったのだ。

「ん…っ」
息苦しさに小さな声を上げたが、綱吉はザンザスの荒々しいくちづけに馴染んだ。唇は強引に覆われ、しかしその強引さにトクントクンと鼓動が増す。自分の方からもおずおずと舌を差し出せば、ザンザスは水音を立てて喰らうように吸った。

「蕩けやがって」
ザンザスは揶揄するように笑うが、そこには一層綱吉が虜になるような甘みが混じる。

言外に、ザンザスは感じろと綱吉に言っているのだ。感じ、蕩け、ザンザスの意のままに愛らしい生き物になれと。

「あ…!」

ドサリと、綱吉はキングサイズのベッドに押し倒された。綱吉ひとりでは、広すぎて寂しかったベッド。そして、ザンザスにとっても、ひとりで使うのは広さは申し分ないが、何かが物足りなくなった寝床だ。
このベッドは、綱吉を抱き寄せて眠るのが調度いい。そしてその前に、押し倒し、脱がせ、たっぷりと啼かせる為の場所だ。

ザンザスは、綱吉のパジャマを鎖骨までぐいと捲り上げた。欲しかった色白の肌だ。ピンクベージュの乳輪と、粒のような乳首。
ザンザスは、まだ柔らかくふにゃりとしていた乳首を、指でピシパシと軽く弾いた。

「オレが、欲しくねえのか」
「あっ、あぁんっ……ああ……!!」

欲しいかどうかなど、綱吉の声と表情で分かる。が、ザンザスはもっとハッキリさせたいのだ。
身も心もザンザスに焦がれているのだと、愛して欲しくて弄って欲しくて堪らないのだと、もっと綱吉の方から表現させたい。無垢な綱吉は、どんなに濃厚なキスをしても、どんなに貫いて啼かせても、真っ白な雪原のように染まることを知らないからだ。
汚れることなく染まらぬからいいのだとザンザスは思っているが、だからこそ真っ白な綱吉を調教する度に高揚を覚える。

弾かれた綱吉の乳首は、赤みを帯びてツンと尖った。
「…オレ…、ザンザスが…、ほし、い……」

ザンザスは、綱吉を見下ろし、目を細めた。
この、潤んだつぶらな瞳が、己の姿だけを写すのがいいのだ。
本気で、涙ぐむのが愛らしいのだ。

「どんな風に欲しい。言ってみろ」
「……ちくび…、疼くから、なめて…吸って…」

こうして、恥じらいながら、欲情と恋しさに負けて強請る様が、ザンザスを煽るのだ。
もっと、煽ればいい。

「それだけか?」
「オレの…体中…、いっぱい…撫でて…」

そこで、綱吉は一旦言葉を切った。あどけない頬が赤い。

「……オレの…おしりの穴に、ザンザスの…おおきいの、…挿れて……」

セックスまで強請らせた。上出来だ。
ザンザスは、まずは綱吉が口にした、始めの望みを叶えてやった。

「ひん…っ!」
綱吉が、高い声を上げる。ザンザスが、唾液をたっぷり含んだ舌で、れろりと綱吉の乳首を舐めたのだ。
そのまま小さな乳輪ごと唇の内側に吸い込み、ちゅくちゅくと吸った。もう片方も、綱吉がよがる力加減で摘んでやる。
それは、キュゥと強く綱吉の乳首を潰すようでいて、その繊細な皮膚にはひとつの傷も付けない。

「あぁん!ひぃん!はぁん、ザンザス…ザンザス、あん、ァン、あァン!!」

舌先でグリグリと責めながら、指の方はリズミカルに捩ってやれば、綱吉は首を左右に振ってよがり、小鳥のように啼く。

「ひいぃん!!も…ダメ、ザンザス…ダメぇ…っ!」
「……何がダメだ。散々よがりやがって」
「だ…って、オレの…ちくび…、おかしく、なっちゃう…っ!ひぃん…っ!も…、おかしく、なっちゃうよぉ…っ!」

ザンザスは、答えずに一層責めた。おかしくなる、というのは、綱吉が急激に押し寄せる快楽に堪えきれないから許して欲しいという哀願だ。
つまり、もうイク、と絶頂の近さを素直にも訴えているということだ。

これで、ザンザスがやめてやる訳が無い。

「あひぃん!ひぃん!!オレ…おとこ、なのに…、おっぱいで、いっちゃうよぉ…っ!ひぁ、アアァーーーッ!!!」

綱吉は、細い背を反らせ、高らかに嬌声を放ってイッた。

[ 86/100 ]

[*prev] [next#]
[図書室73]
[しおりを挟む]

×
「#甘々」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -