02

「乳でイきたけりゃイけばいい。女みてぇに感じるお前は、可愛いぜ、…綱吉」
「…あ、ア…!」

もし、ザンザスが綱吉を女のように仕立て上げようとしているなら、綱吉は傷付くのだろう。
だが、可愛いと染まった耳元で囁いたザンザスの手は、綱吉のパジャマのズボンと下着の中に入り込み、少年の証のペニスを握っていた。軽く扱かれて、綱吉は堪らずに喘いだ。

「ぁん…っ、あぁ…!」
「昨夜、何回出した?」

あからさまに訊かれて、綱吉はかぁっと頬と体に熱を感じた。
「答えろ」
ザンザスは、綱吉の細い腰から足へと一気にパジャマを抜き取った。白い下半身は、体毛は薄くまだ陰毛も見ず、可愛らしいサイズのペニスが付いていても、妖精めいた少女のようだ。
そのペニスは皮を剥かれ、イきたいのにイけないというザンザスの巧みな手技に、綱吉は焦れて喘ぎながらつぶらな瞳に涙を浮かべた。

「…さん、かい…」
「3回か。案外多いな」
くくっと、ザンザスは笑った。
「お前もそういう年頃の男かよ。…どうやって出した」

綱吉は、昨夜3度出したはずのペニスをザンザスに与えながら、込み上げる射精感と羞恥にピンク色の唇を震わせた。

「…ザンザスの…こと、思い浮かべながら…。乳首と…おちんちん、いっしょに触りながら…、2回…」

綱吉の返事は、ただ思春期の少年らしく、ペニスを扱いて出したというものではなかった。ザンザスの愛撫やフェラを思い浮かべながら射精したと告白しているのだ。
これは、可愛らしい応えを聞いたものだと、ザンザスは笑みを浮かべながら言った。
「残りの1回はどうした」
「……っ」

綱吉は、声を詰まらせたけれども、ザンザスに逆らうことは出来ない。ザンザスに怯えているからではない。心奪われているからだ。怖いとしたら、逆らったり、嘘をついたりして、嫌われることだ。

だが、本当の事だからこそ、軽蔑されてしまうかもしれないと、綱吉は罪悪感でいっぱいになりながら答えた。
「おしりの穴に…指を…挿れて…。気持ちよくなったら、出ちゃって…」

震える小兎のような綱吉の反応に、ザンザスは思わず笑った。
見れば判る。綱吉が、ザンザスに嫌われるのではないかと、本気で心細く思っていることくらい。

「…こうかよ」
「あッ、あぁん…っ!」

ザンザス手が綱吉のペニスを解放し、代わりに逞しい指が綱吉のアナルをぷつりと穿った。ザンザスが、指を軽く動かしてみると、昨夜は随分弄ったのか、そこはすぐに2本目を挿れてやってもいいほどに柔らかい。
ザンザスは、実際にそうしてやった。2本の指が、くぷりと小穴を拡げて入り込む。

「あぁんっ……ああ……!!」
「コイツは、独りでたっぷり楽しんだ穴だな。それでも足りなくてオレのものが欲しいのか?」
「だ…、だって…。自分でするだけじゃ…、さびしい、から…」

とうとう、ライトブラウンの瞳から、ぽろりと涙が一粒零れ落ちた。
「任務だから…、仕方が無いって…、待っていれば…ちゃんと、ザンザスは帰ってきてくれるって…、わかってても…、オレ…ばかだから…。さびしいって…、思ってしまうから……」

ひっく、と綱吉はしゃくりあげた。ザンザスに望まれてイタリアに渡ったというのに、もうボンゴレボスを継がなければならないという重圧は無くなったというのに、まだ自分のことをばかなダメツナと思っているらしい。
ザンザスとしては、嫁はちょっとくらいはばかでもダメでも可愛らしいと思うのだが、言えば繊細な綱吉がポジティブに受け取る訳がないので、これは言わずに置いた。

……違う言い方を、選んでやる。

「オレが数日帰らねえ程度で、そんなに寂しいかよ」
「…ごめん…なさい…」
「オレは、寂しいかって訊いてんだ」

「……さび、しい」

ぽろぽろと、綱吉は涙を溢した。
しんとした広い部屋。広すぎるベッド。恋しくて、早く帰って来てと思うほどに、時計の針の進みは遅く、待ち続ける時間は長く長く感じた。

「オレ…、ザンザスのそばにいられないの…、さび、しい…」

ザンザスは、泣くほどの事かと思いながら、綱吉を見下ろしていた。
……泣くほどの、ことなのだろう。日本を離れ、母親とも離れてしまったのに、そのことは寂しいとは言わないし、泣くこともしない。それが、ザンザスだけを選んだ綱吉の、強い覚悟なのだから。

だからこそ、ザンザスを失った綱吉は、こんなにも弱く脆い。

弱いものなどくだらない、それがかつてのザンザスの価値観だったが、今は違う。
綱吉の弱さが、愛おしい。いっそ、もっと弱くなればいい。可愛がり甲斐があるというものだ。

……守り甲斐が、あるというものだ。

こうして、恋しがって泣けばよいのだ。ザンザスを想って、独りで白い体を弄り自慰に耽ればいい。淫らに喘ぎ精を放ちながら、その無垢な心の中はザンザスへの恋でいっぱいにすればいいのだ。

「謝るんじゃねえ。寂しがりの嫁は可愛いぜ」
「アァ…ッ!!」

ザンザスの2本の指が、前立腺を探り当てて圧迫すると、綱吉のペニスは小さな弧を描いて精を飛ばした。
「アッ、アァッ、アァン、あああ!!」

快楽に素直な体は、ピュッピュッと噴水のように小刻みに射精する。
「や…ぁ…っ」
「何がイヤだ。イきやがって」

綱吉は涙を浮かべて恥じらい、それ以上言えない。だが、ザンザスはとっくに知っていた。
「指じゃ足りねえ、オレのを突っ込まれてイきてえのか?」

クイクイとザンザスの指がからかうように小穴を拡げ、綱吉はそこに感じるヒリヒリとした熱と快感に、そして焦れる疼きに、小穴を無意識にヒクつかせた。

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