01

「ユニ!みずぎみせてっ!」

海水浴に行くので、ブルーベルはユニの部屋を尋ねたのだった。
「えぇと…これですが」

ユニが見せてくれたのは、セパレートの水着。

「ユニのイメージカラー・オレンジね。でも、へそだしなかんじに、はきこみのあさいしょーとぱんつ…!どっかでみたかたちだわ…」

ユニは、真っ赤になった。
「あの…。私は、どういうものを選べばいいのかよく分からないので、あまり変わらないものにしたのです」

つまり。
未来のユニは、へそ出しに腰穿きショートパンツにロングブーツ、そしてマント、という結構女王様な格好をしていたのだった。

「これに、じょおうさまなブーツとマントをつけちゃうのね…!γをのうさつしちゃうのね…!」
「つ、つけませんし、γは未来で見慣れていますから何とも思わないと思います。履き物は、海水浴ですから普通のビーチサンダルです。あとは、浮き輪です。私は泳げないので…」
「え〜?なんでおよげないの??」
「私には、すいすい泳げてしまうブルーベルの方が不思議で、すごいと思います」

そっか。ブルーベル、すごい!

そしてブルーベルは、ユニの部屋から出て、悩むことになった。
……3着の水着の前で。

「おいおい桔梗。水着なんざ、1着あれば十分じゃねえか。なんで3つも買うんだよ」
「それは、ブルーベルの乙女心が揺れていたからです。店頭で選べなかったので、3着買うことにしました」
「にゅにゅーーーっ!桔梗っ!おとめごころとか、いわないーーーっ!!!」

だが。実際そうだったのだ。
ブルーベルの心は、大いに揺れていた。何故ならば、海水浴には正一も呼んでしまったからだ。

「ん〜。いっそ、全部順番に着てみせて、どれが一番可愛いか、正チャンに選んで貰えば?」
「それはダメっ!!」

ブルーベルは叫んだ。
「入江なら、にっこりわらって、どれもかわいいよブルーベル、とかいって、けっきょくきまらないのよ!!!」

・・・・・・・・・・・・・・・。

「惚気(ろのけ)の時」
「トリカブトうるさあぁぁいーーー!!!」

それに、乙女心としては、水着はサプライズにしたいのだ。
正一の目の前で試着してしまうのでは、ダメなのだ。

「おい電波。入江が一番ドッキドキになる方法があるぜ」
「でんぱじゃなぁいっ!……でも、きいてあげるわ。いちばんドッキドキってなによ」

ザクロは、あくびをしながら言った。
「何にも着ないすっぽんぽんでいーだろが。お前、未来では脱ぎたがり娘だっただろ。水着着るより入江にはインパクトだぜ」
「…………」

ずがーん。とブルーベルに落雷した。

確かに、未来のブルーベルは、裸で水槽やプールにちゃぷ〜んとしていたのだし、移動の時にも裸にマント。修羅開匣の時にはそれすら脱ぎ捨てちゃって、下半身は人魚っぽい魚竜。上半身は微乳。

いやあああーーー!!!と、ブルーベルは叫んだ。

「にゅにゅーーーっ!なんてこというの、ザクロのえっちーーー!!!」
「安心しろって。オレはガキの裸にゃ興味ねーのよ。もっとエロい感じの大人のねーちゃんが好きなのよ」
「ザクロ…その辺で止めておきなさい。ブルーベルの口から魂が抜けそうです」

ブルーベルは、ぐらぐらした。
どーして、未来の自分は、すっぽんぽんで平気だったのだろうか!どーして、全然恥ずかしくなかったのだろうか!?

「うわあああん!!ありえないありえないありえないーーー!!!」

とにかく、今の自分には未来の自分が理解出来ない。
ザクロさえ、ザクロは平気だと言っているし電波のくせに、何となくイヤ。白蘭も、優しいのに、何となく恥ずかしい。
桔梗はOK。普通に洗ってくれるから。デイジーもOK。遊んでくれるから。(一方的に水をぶっかけてるだけかもしれない)

なにこの、ふくざつなきもち!?
どうすればいいか、わかんない!!

「で、ブルーベル、どの水着にするの?」

白蘭に声をかけられて、ブルーベルは我に返った。にっこにこで、白蘭は言った。
「正チャンを悩殺する水着♪」
「白蘭様…その辺にして置いてあげて下さい。ブルーベルが気絶寸前です」


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