W 高校生正一とブルーベル


おっきなこころは、おっきなハートのほうが、つたわるっておもったの。

入江は、ブルーベルのきもちはしってくれてるけど、ブルーベルはあんまりすなおじゃなくって、くちもわるくって、すぐに

「入江のくせにーーーっ!!!」

……なんて、さけんじゃうから。

入江は、ブルーベルがさけぶと、げんきなんだなあっておもうよ、なんて、おとななせりふをくれるけど、ホントはどうおもってるのかな…

ハッキリいわないだけで、ちょっとはおこってたりしない?
だって、なにをいわれてもはらがたたないなんて、それは、ブルーベルのいうことを、ほんきにしてないってことだとおもうの。

……ブルーベルのこと、こどもだから、やさしくしてくれているんだって…おもうの。

そんなの、いやだよ。ほんきにして。

だから、せいいっぱいのきもちをつたえたくて、ピンクのわりチョコを桔梗にかってもらったの。

でも、かってもらっただけよ。
あとは、ブルーベルがじぶんだけで、つくったの。

「作るって、溶かして型に入れるだけじゃねえか」
「にゅにゅーーーっ!ザクロうるさあぁぁい!!!」

いちごチョコをゆせんでとかして、おおきなハートがたに、とろとろながしこんで。
トレイごと、れいぞうこのなかで1じかん。

……ひえてかたまったけど、ここからがほんばん。

デコペンもって、ゆうきをだして、チョコいっぱいに

 いりえ だいすき

・・・・・・・・・・・・・・・。

「うわあああん!!桔梗ーーー!!!」
「どうしたのですか?」
「ミミズになっちゃったーーー!!」

キッチンにきた桔梗は、「びれい」なかんじにわらった。

「手作り感が満々でいいのでは?」
「まんまん、ってなに!?なぐさめになってなぁい!!」

でも、桔梗が、入江なら
「下手くそだとは思わずに、ブルーベルが一所懸命作ってくれたんだなあと思ってくれますよ」
……っていってくれたから、

「うわあああん!!どーせ、ブルーベルはへたくそーーー!!!」

ってさけんじゃったけど、そのまんまプレゼントすることにした。

「に…にほんしきの、バレンタインデーって、こうなんでしょっ?」
「チョコレートかい?ありがとう」

入江はにっこり、こうこうせいのおとなのよゆうでわらって、うけとってくれた。

「今、開けていいかな」
「え。ええええ?い、いいいいま?」
「そんなに、どもるほどのことなのかい?」

入江はふしぎそうなかおをして、ブルーベルがいいよっていってあげるまえに、リボンとかみをほどいてしまった。

……ミミズみたいな。

 いりえ だいすき

「にゅにゅにゅにゅーーーっ!やっぱり、つくりなおしてくる!うわーん!!」
「どうして?僕は嬉しいよ」

入江は、はしっこのほうをパキンってかじって、たべてくれた。

「とっても美味しいよ。僕の為につくってくれてありがとう」
「…わりチョコ、とかしただけなんだけど」
「それでもだよ」

入江は、やさしくわらってくれた。
「手作り感はちゃんと出てるよ」
「にゅーっ!!どうせ、まんまんだよ!!」
「……ブルーベル」
「なによぅっ!」
「僕も、君が大好きだよ」
「…………」

きゅうにいわれたから、ブルーベルはまっかっかで。
それだけでもどきどきしたのに、入江はブルーベルのくちびるに、ちゅ…って、キスをくれた。

「I love you, Bluebell.」
「…………」

ブルーベルは、またさけんじゃった。

「なに、ろまんちっくなこといってるのー!入江のくせにーーー!!!」
「あはは、今日は謝らないよ」





……1かげつごのホワイトデー。
入江は、ブルーベルにお返しをくれた。

「入江って…。りょうりだんしじゃないよね?」
「程遠いよ。見れば分かると思うけど」

入江がくれたのは、てづくりかんまんまんの、おおきなハートがたのホワイトチョコレート。
デコペンで、

 ブルーベル 大好きだよ

「入江…。みみず……」
「あはは、ごめんね」
「きょうも、あやまらなくていいのっ!“だいすき”をあやまったら、ゆるしてあげないんだからね!!」
「そうだね。…ごめんねは、取り消すよ」

入江は、1ヶ月前みたいに、優しいキスをくれた。

「I love you, Bluebell.」
「…………」

ブルーベルは、またさけんじゃった。

「なに、ろまんちっくなこといってるのー!入江のくせにーーー!!!」
「あはは、もう謝らないよ。…大好きだから」




……ブルーベルも、だいすき。





〜Fin.〜


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※次項、next# で千種とクロームへ 

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