02-ひな祭り

 
〜1番〜

 あかりをつけましょ ぼんぼりに
 お花をあげましょ 桃の花
 五人ばやしの 笛太鼓(ふえたいこ)
 今日はたのしい ひな祭り

正「僕は、始め雪洞をせつどう??って首を傾げてたんだけど、雪洞=ぼんぼり、と読むことを知ったときには驚いた」
青「ぼんぼり、ってなにー?」
正「あの、内裏雛の両脇にある灯りだよ」
                   

〜2番〜

 お内裏様(だいりざま)と 
 おひな様
 二人ならんで 
 すまし顔
 お嫁(よめ)にいらした
 姉(ねえ)様に
 よく似た官女(かんじょ)の 
 白い顔

正「実はね、男女一対で内裏雛=だいりびなってよぶんだよ。だから、男のひとはお内裏様じゃなくて男雛、女のひとはお雛様じゃなくて女雛っていうのが正しいんだ」
青「じゃー。“おひなさま”はだれ?」
正「この人形全体を“雛人形”っていうんだよ」
青「あとねー。♪およめにいらしたねえさまに よくにたかんじょのしろいかお、…っていうの、くろいわ…!」
正「黒いって何が?」
青「この歌を歌っている女の子は、めびなのおひめさまはじぶんで、あねは、めしつかいのかんじょだとか、なにげに高笑いしちゃってるのよ…!」
正「高笑い…って、漢字で書けるんだね(遠い目)……僕なりに一応フォローするけど、昔の日本では、色白なのが綺麗な女性の条件で、結婚式の時にはほとんど白塗り状態だったんだよ…今でも神前式の結婚式はそうだけど。だから“白い顔”なら褒め言葉だと思うんだよ……」

 
〜3番〜 

 金のびょうぶに うつる灯(ひ)を
 かすかにゆする 春の風
 すこし白酒(しろざけ) めされたか
 あかいお顔の 右大臣(うだいじん)

正「実は、顔が赤いのは、右大臣じゃなくて、敢えて言うなら左大臣なんだけど…」
青「わかいイケメンはしろい美肌だもんね」
正「美肌って、漢字で言えるんだね…どうして?」
青「桔梗がいつもいってるから。美肌って」
正「そう…(遠い目)……ええと、実は、このふたりは右大臣と左大臣じゃないんだよ。右大臣と左大臣は、かなり偉いひとだからね」
青「じゃー誰?」
正「随身(ずいしん)って言って、ボディーガードみたいな立場のひとだよ。でも、内裏雛のボディーガードは、いい家柄から取り立てられるから、衣装も華やかなんだ」
青「……このうた、まちがいだらけのような」
正「まあ、童謡なんだから、そんなに目くじら立てなくてもいいんじゃないかと僕は思うんだけど、作ったサトウハチローさんはすごく気にしちゃって、ヒット曲になったのに黒歴史だと思ってたみたいなんだよね」
青「そっかー。くろれきしだとおもってるのに、まいとしながされるのって、つらいよね。ー。バレンタインデーキッスとか、クリスマスイブ(やましたたつろう)みたいなかんじでしょー?」


〜4番〜

 着物をきかえて 帯しめて
 今日はわたしも 晴れ姿
 春のやよいの このよき日
 なによりうれしい ひな祭り

青「にゅにゅ…これは、わざわざ、いいきものにきがえるかんじよね。どんなきもの?ザ・ジャパニーズ・FURISODE?」
正「う〜ん…僕は男だから、これはよく分からないんだけど、日本には七五三っていう行事があってね、女の子は3歳のときと7歳のときに着る晴れ着が違うんだ。7歳のときには、多分振袖かそれに近い感じなんじゃないかと思うんだけど…」
青「…ななさい?」
正「ああ、日本の数え年でね、今の一般的な年齢とはカウントが違うんだ。生まれたときが1歳、お正月が来れば2歳、3歳…って、年明けごとにひとつひとつ年を取るんだ。だから、数え7歳なら、実年齢6歳か5歳だよ」
青「にゅ…。だったら、ブルーベルはFURISODEがいいっ!」
正「……。ブルーベル。君って、何歳?」
青「にゅにゅーーーっ!入江のばかーーーっ!おんなに、ねんれいきいちゃいけないんだよ!!」
正「それって、大人の女性のことだろう?」
青「うわあああん!!やっぱり、こどもあつかいーーー!!!」
正「そうじゃなくて…年齢も知らないんじゃ、いつ結婚したらいいのか、わからないし……」
青「〜〜〜〜〜っ」




……なにより うれしい ひなまつり




〜Fin.〜
 

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