保護者ですから
明日、赤也とお祭りに行くことになった。
赤也は中二。
私は高三。
家が隣同士の幼なじみ。
よって私は、明日も彼の保護者である。
* * *
当日。
折角なんだからと、一年に一回しか着ない浴衣を引っ張り出し着ることにした。
その間赤也は暇なようで、さっきから何度となく同じ質問を繰り返していた。
まあ、さすがに着替えてる部屋にいれるわけにいかないしね!
「優花ー、まだー?」
『もうちょっとだってば』
「さっきからそればっかじゃん」
『あー、はいはい』
「…オバサンみてぇ」
『あ?なんだって?もう一辺言ってみ』
「…何でもねッス」
『わかればよろしい、ほら行くよ?』
髪を結い上げると、携帯と財布を巾着袋に入れ手に引っ掛けた。
『待たせたから奢ってあげるよ』
「……イチゴのかき氷、ね」
ふて腐れながらそう呟いた赤也に、相変わらず可愛いなーなんて思ってたら、手を掴まれグイッと引っ張られた。
もちろん、それは彼の腕の中に、なんかじゃなく走り出すためである。
『あ、赤也!あたし浴衣で下駄なのよ!』
「えっへへ、わりーわりー!」
『悪いと思うんならスピード落としなさいよっ!』
「なんかさ、優花、母ちゃんみたいだな!」
『はあ?なに、今更知ったの?』
「へ?」
あたしは赤也が生まれてすぐに、お母さんのポジションについてんのよ!
保護者ですから
(あ、先輩じゃん)(赤也の彼女なん、)(赤也がいつもお世話になってるようで、有難うございます!)(…どんな関係なの?)
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赤也と隣のお姉ちゃんの話。
ちゃんとしたオチになってるかわからないけど、ギャグを目指したかったので一応オチつきです←
ちっちゃい頃からお世話したため懐かれた。
隣のお姉ちゃんはペット感覚で家族愛を赤也に注いでます、現段階では。←
赤也が高校生になってから多分彼ら付き合い始めます←
何と言う裏設定(笑)
赤也は年上に懐くイメージが強い。いや、マジで。
お祭りの話が書きたかっただけなんだ。いや、マジで。
2011/08/26 望月優花
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