腹痛薬
『ああ、だめ…もう死ぬほんと死ぬすぐ死ぬ』
「何してんだ、しゃがみ込んで」
『…宍戸ーあたし死ぬわ、看取って』
「何物騒なことを…ん?」
『…なに?』
「い、いや、お前アレ、か?」
『顔真っ赤にして言わないで!…こっちが恥ずかしくなる』
「わ、わりぃ」
『(生理なんて、)…もうやだ』
「悪かったって!」
『ち、違うの!宍戸じゃなくて生理が…あ、うん』
「そう、か…」
『…ごめん』
「いや、………痛むのか?」
『え、ああ、まあ、それなりには』
「それなりに、か」
『うそ、ほんとはすごく痛い』
「腹、さすってやることしか出来ねぇけど…ごめんな」
『し、宍戸!いいよ、そんな!』
「辛いんなら、頼れ」
『……ありがと』
「あと何でも言え、聞いてやるから」
『痛くなくなるまで…ずっと傍にいて』
「…ああ、お安いご用だ」
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宍戸さんは優しいと思う
これは普通の小説にしてもよかったんじゃないか?と少し後悔
ギャグ入りするといつもシリアスっぽくなるのは、どういうことなんだろうか2011/06/21 望月優花
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