背くらべ
『あ、リョマ。いいとこに来た』
「…なんスか」
『図書委員の君にた「イヤ」…まだ何も言ってないよ』
「優花先輩にパシられるとかイヤっス」
『………』
「なんスか、そんな見て」
『だってさー、あたし届かないんだもん』
「は?なんの話?」
『上にある本が読みたいの!ラノベなの』
「ラノベって…あの上にあるやつ?」
『うん、取ってクダサイ』
「取れっつったって…俺だって届かないし」
『やっぱチビちゃんには無理だったかー…あ、手塚』
「読みたいのはコレ、か?」
『いっやー手塚かっこいいね!ありがと』
「先輩、それじゃ俺が格好悪いみたいに聞こえるんだけど?」
『だーれもそんなこと言ってないけどー?あれ、もしかしてチビなの気にしてた?あーら、ごめんなさい』
「っ…そっちこそ俺よりちっさいくせに!」
『はあ?誰がちっさいって?女なんだからちっさくたっていいでしょ!!』
「図書室なんだから静かにしてくれ…」
- - - - - - - - -- - - -
ってなことが日常茶飯事だったらいい
そして手塚のストレスはグラウンド100周へと繋がって行く………(←)
2011/06/20 望月優花
←