プレゼント
それだけで、俺にはプレゼント。
* * *
『サエ、今日どこ行きたい?』
彼女から出た言葉に、俺は目を見開いた。
いつもだったら、
今日はあそこ、
明日はここ、
なんて風に彼女が決めてしまうのに。
「ははっ、珍しいじゃないか、優花。どうしたんだい?」
『んー?今日は、サエの誕生日だから』
その一言を聞いただけで、嬉しくなる。
「…覚えててくれるなんて、嬉しいな」
『当たり前でしょ。他でもない、サエの誕生日よ?』
あたしが忘れるわけないじゃない、と微笑む愛しい君に、俺も微笑を浮かべる。
「じゃあ、出掛けなくていいからさ、俺の願いを叶えてくれないか」
『…?いいよ』
ずっと気にしてたことがある。
付き合って結構経つ俺達。
今でも彼女は俺を"サエ"と呼ぶ。
正直、俺からすれば名前で呼んでほしいわけで。
「いい加減、俺のこと名前で呼んでよ」
にこり、と微笑みかけると、
きょとん、とした顔の優花。
『え、そんなこと』
「ああ、そんなことさ」
じゃあ、呼んでみてよ、と
俺が言うと彼女は、わかったと頷いた。
『えっと、こじ………なんか恥ずかしいね』
「そんなこと、なんだろ?」
顔を朱に染める彼女は、
あまりにも可愛くて、
思わず抱きしめてしまった。
『…痛いよ、こじろ』
「っ、やっぱり優花には敵わないなぁ」
* * *
僕らは歳を重ねていく
そこまでの道のりには
きっと大変なこともある
でも、
君が僕の名前を呼ぶだけで
乗り越えて行ける気がするから
来年もまた、
君とこの日を迎えられますように
プレゼント
(君が名前を呼んでくれる)(それだけで)
(立派なバースデープレゼント)
- - - - -- - - - - - - -
遅ればせながら、サエさんはぴば夢
一日遅れたけどごめんよ!
そして
内容わけわからん!←
いつか書き直したい…
サエさんはぴば!
←