精一杯





『やーなーぎー!』

「…お前、本当に神奈川まで来たのか」

『まあ、愛しの柳サンのためですよー』

「そういうことは目を見て言ってほしいものだな」

『…プレゼント、あげないよ』

「…何も用意できていないくせによく言うな」

『んもー、そこまでバレてんの?…だって、柳なに好きかわかんないし!サプライズしたかったけど、何すればいいかわかんないし…』

「俺が好きなものはお前だ、優花」

『っ、』

「お前が隣に居てくれれば、何もいらない」

『やな、ぎ』

「まあ、強いて言うならば、いい加減名前で呼んでほしいが」

『…れ、』

「無理はしなくていい、気長に待つさ」

『………』

「フッ、目を見て好きと言われるのは、当分先かもしれないな」

『………誕生日、おめでとう』

「ああ、言われてなかったか。ありがとう」



『………蓮二、好きだよ。生まれてきてくれて、ありがと』

「っ、やはり、お前には振り回されてばかりだ、…主観が入りすぎて、データが使いものにならない」


精一杯

「不意討ちはやめてくれ、心臓に悪い」

『っ、もう言わないっ!!つか、言えない!!』

「それはダメだ」



ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
柳しゃんタジタジにしたい…
なんとか間に合った柳しゃんはぴばでした!

2012/06/04





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