「いい天気だね」


空を見上げて笑う彼の横顔を一歩下がったところで見て首を曲げる。


一面に広がる青、アオ、白。


優しいその色に吸い込まれる感覚に陥る。


けれど、俺の目は受け入れてはくれなかった。


「何故泣いてる?」


問いかけには答えられない。
俺にも、分かんないから。


静かに流れる涙は間違いなく俺のもの。

どんどん視界がぼやけて水気に満たされていく。

なのに反比例するようにビリビリ瞳が痛くて、痛くて、水分を失って音をたてて渇いていくような。


そんな気がした。




「わかん、ないで、す」


「うん」


「ぃ、たいです」


「うん」


「つら、いんです」


「うん」


「た、すけ、て、くださ、ぃ」




止まらない涙を何度も何度も拭った。



自分の嗚咽が気持ち悪い。


耳と目、どちらを押さえればいいんだろう。



ヒタリ、と冷たい手が頬に触れて指先が眦を撫でた。


「俺を見てて」


涙はピタリと止まった。




















突発的に。
後でカプ決めて書き直すかも。




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