舌打ちをしたのは仕方ないだろう。



朝早くに呼び出され、まぁ、それはいい。
いきなり偵察だ、なんだといわれるのが一番困る。


また、佐助に何も言わずに出てきちゃったからね。



できれば、あまり離れたくはないんだけど、さすがに、任務となっちゃ仕方ない。




「長、思ったよりも、警備は手薄です。」

「あぁ、わかった。」



しゅっと音もなく俺の横についた部下。
そして、言われたその言葉にそう返し、下がらせる。



さっさと終わらせて、さっさと帰ろう。



佐助は寂しがりやだから、きっと、また1人でいるんだろう。

それに、今日はいろいろと約束をしていたのに・・・


あーぁ、俺、何やってるんだか・・・






まぁ・・・グダグダしてても仕方ない。



スッと気配を消して、「いつも」のように仮面を被る。



ここからの「俺」はいつもの「俺」じゃない。


さぁって・・・まずは・・・





「どこから攻めていこうか・・・」





早く、帰ろう。



佐助の待つ家へ






執筆日 20130118






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