あやの様リクエスト!
現代IFで高校二年生な佐助。
師匠たちは・・?(変換後はブラウザバックでお願いします!)
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『へぇ、こんな時期に新任の先生ねぇ』

「うむ、なんでも急な転勤だとか言う話だぞ」

『ふぅん』


某高校の昼休み。
じゅっと、からになったパックを吸いながら佐助は幸村の言葉にそっけない返事をした。


昔のように戦の無い、そんな時代に二人は生まれた。
だが、ただ違ったのは二人には昔の・・・




約400年前の戦国時代の記憶がある。

幸村は、武田軍大将・・・真田源次郎幸村の記憶を・・・
佐助は真田軍忍隊忍頭・・・猿飛佐助の記憶を持ちそしてこの世に生まれた。


だからといって、特にこうしたもなく、二人はこの時代を満喫していたがこの学園には幸村や佐助のほかにも伊達政宗や前田慶次、長曾我部元親も毛利元就。

かつては宿敵同士であった石田三成も徳川家康だっている。


佐助の親友である、かすがも。


だが佐助の思い人であるその人は・・・人たちはいなかった。


そのことに佐助は心底がっかりしていたが、ソレも仕方ないと半ば諦めていた。





『つーか旦那さ、お館様の授業だけやる気ありすぎっしょ。』

「ぬ、し、しかしお館様の授業だぞ!」

『俺様は先生違うからなぁ、
 それに、俺様の「先生」はあの人だけだからさっ』



へらり、っと笑ってかしゃんっとフェンスに背を預けた。
柔らかい風がふいて佐助の昔よりも少し長くなった髪を揺らす。

笑ったその顔には、少し寂しさが含まれていた。




「佐助!!」

『?』



バタンっと勢いよく開いた扉。
ふわりと舞い踊ったのは金色の髪。

焦るその表情とは裏腹に呼ばれた張本人である佐助の表情はほうけたもので、『かすが?』と意味が分からないというように小さく彼女の名を呼んだ。

だがかすがはそんな佐助を気にすることも無く、佐助の手を掴み走り出した


『うぇええ、ちょっとかすが!?』

「来い!急げ!!」

『だ、旦那!?』

「いいぞ、行って来い。」


それにさすがの佐助も慌てたが、幸村は平然と菓子パンを食べながら答えた。

佐助の心情など分かるはずも無い


執筆日 20130616






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