突然来た相方に、思わず苦笑いしてしまった。

その後ろには、佐助と同じくらいの・・・といっても何回も会ったことあるけど、かすがちゃんがいる。

佐助が飛びつくようにかすがちゃんに向かえば、颯斗の後ろにかすがちゃんは隠れてしまった。

あの子、恥ずかしがりやさんだからね。


まぁ・・・おおかた、颯斗が来たってことは仕事だろう、



「いきなりだな、
 別に構わないが・・・」



今度はなんだ、
偵察か、抹殺か、暗殺か、それともそれ以外か。

めんどくさそうにそういえば、一度息をはいて、颯斗は「ちょっとな、話したいことがあった。」と俺に告げた。

あぁ、きっとあのことか、なんて思う。

俺にも、颯斗にも、同じ術はあるが、颯斗は俺以上にその力を使いこなせる


だから・・・だろう・・・


かすがちゃんに、聞かせたくなくて、仕事関係、といったら俺にもかかわってくる。




『かすが、かすが、ちょっと向こう行こう?』

「え、あ、やだ、私は・・・」

『ううん、駄目だよ。
 先生、颯斗さん、俺様たち、森の中に居るね。』



けれど、佐助は本当に良く出来た子だ。
かすがちゃんの手を引いて、森の中へと消えていく。


ヒュゥっと颯斗は口笛を鳴らした。



「よく分かってるじゃん、佐助。」

「俺の愛弟子だからな。」

「もっと別の存在とかじゃねぇの?」

「んなわけないだろ。」

「どうだか・・・
     まぁ、ここじゃいえない、家、上がらせてもらう」

「あぁ」




これから話されることに、俺は戸惑いはなかった



執筆日 20130120






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