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カチリ・・・
酷く静かな部屋に、その音は空にシャボン玉を飛ばすかのように、自然に広がった。
ガタンっと、とある学校の図書室にあった本が落ちる
それは、風もない空間の中異質だった。
「なんや、これ」
それを、手に取ったのは、誰だったのか・・・独特ななまりをもつ、その少年はその本を拾いあげる。そしてパラパラと本の開かれたページを見て、固まった
それは・・・新たな悲劇の幕開け・・・・ただ、願っただけだった。
その願いが、残酷な呪いになると、誰が思ったのだろうか
酷く静かな部屋に、その音は空にシャボン玉を飛ばすかのように、自然に広がった。
ガタンっと、とある学校の図書室にあった本が落ちる
それは、風もない空間の中異質だった。
「なんや、これ」
それを、手に取ったのは、誰だったのか・・・独特ななまりをもつ、その少年はその本を拾いあげる。そしてパラパラと本の開かれたページを見て、固まった
それは・・・新たな悲劇の幕開け・・・・ただ、願っただけだった。
その願いが、残酷な呪いになると、誰が思ったのだろうか
丸井さんたちと知り合ってから少したち、もうすぐ夏休みだなぁとか感じながら今日学校へ行くために鞄の中を準備していた時だった。突然鳴り響いた着信音に首をかしげる。
最初に設定したからおば様だけ別の音楽だからわかりやすい。
『え?』
…が、メールを知らせたケータイに思わず疑問符を投げつけてしまった。いや、意味が無いことだとは分かっているのだが・・・
メールにただ一言【依頼人が大阪から来るから神社の最寄り駅で待機】とだけ書いてあった。
メールが届いた時間は早朝5時。こんな朝早くに普通起きていないって…だって今8時だし…学校もうすぐ始まるし…
カチカチとスクロールしていくと、大体8時半ごろ神奈川、だなんて・・・時計と、ケータイを見つめて、30秒。此処から、神奈川までがんばっても40分。
で?今は8時。つまり?
『っ! 兄さん出かけてくる!!』
【おー、おつかれ】
『ありがと!』
今からでても、相手を待たせるということで、私の結論はとにかく早く家を出て間に合うことだった。ケータイから学校に連絡って・・・OKだろうか・・・
いや、鞄の中にある式を使って学校に行かせよう。体調悪いですっていわせて保健室で大人しくさせてればきっと大丈夫。だと信じたい。
それは、また・・・悲劇を生む
.