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君に届いたのはその手紙。
さぁその意味は何になるんだろう。


「564219」


たったそれだけの数字の羅列。意味のわからない写真。


君は何を求められているの?さぁ、といてごらん?











【今週の日曜日空いとるか?】


そう忍足さんからメールが来て驚いた。
確かに彼は今度御礼をするといっていたが案外早かった。っというか忘れててよかったのに。

なんて思いながらベットに座り、眠っていた兄さんの頭を撫でる。パタパタと耳を振るわせた兄さんは片目だけをあけて私をみた。


【モニカ?】
『日曜日、お出かけしてきてもいい?』
【どこに?】
『ほら、この前話したでしょ?氷帝学園の忍足さんと芥川さん。』


それから、短く会話。興味がなくなったのか、拗ねているのか分からないけれどそっぽを向いてしまった。それに苦笑いをしつつ、メールをみる。

さて・・・


『(えっと、どうやって返信するんだっけ…)』


う〜ん・・なんて思って、ケータイをいろいろいじる。そうすれば、返信できる画面になって、またカチカチと文字を打ち出す。まぁ、絵文字とか・・使わなくてもいいかなぁなんて思って、『大丈夫です。』と、
勿論、それだけ。使い方わかんないし・・・。なんて思ってそれを送信して、ポイっとケータイを投げる。

日曜日、といえば、明後日だ。仕事の以来も来てないし・・・大丈夫だとは思うけれど・・・。

なんて思ってたら鳴る音楽。ちなみに、叔母様が設定してくれたので、だ、だうんろーど?した曲で、レクイエム。静かな感じが好きだから丁度いいかなって思ってね、うん。


それからケータイをまたいじる。忍足さんからだ。(返信早いな・・・)



【ちょ、もう少し女の子らしく絵文字とか使わへんの?ちょっと期待してもうたわ。まぁえぇ、じゃあ、日曜日、そうやな・・・女の子の好きなもんとかあんまわからんのやけど、一緒に買い物行ってそんときにほしい物言うてや、おごったるさかい。ジローはジローで何か用意しとるらしいから楽しみにしとくとえぇで。っちゅーことで、○×駅に10時に集合な?
 まっとるで】


しかも長い。早いや・・さすが常に使っているお方。
まぁ、別に使おうと思わないし、あこがれたりとかはしないけど・・・

そう思いながらとりあえず確認したっていうメール送ろうと思ってカチカチいじったら何もかかないでメールを送ってしまった。まぁ、いっかな、って思ってたらすぐにケータイがなって【ちょ、これ間違いなん?それともいやがらせ?】って返って来たから【間違いですまる】と書いて送ってから電源落とした。

あー・・・変換するの忘れたなぁ・・・なんて思ったけど・・・こんな変な時間にかけてきたあの人が悪い。

ちゃんと時間を考えてくださいね。現在時刻は午前一時。
そろそろ寝ないと明日の学校死ぬんで勘弁してください。


私はメールより電話派。





これが、また一つの悲劇の始まり

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