024

強い想いに蓋をして、

結んで縛って送りましょう。
安全、勉学、恋愛
いろいろ種類はあるけれど…それでも…
それは人の思いを吸収するから…




つい最近おば様から便利だからと新しいケータイが送られてきた。本当におば様は機械系に強いからすごいと思う。使い方がまったくわからず、桃君に聞けばそのままライン?交換する流れになったけれど、使い方を教わっていじっていれば一通のメールがきたのだ。

先に登録しているおば様のものではなく、あとに登録した桃君のものでもなく見知らぬもの。なんでこんなものが…と、迷ったが書いてあった内容は間違いなく霊関係のもので、けれど、見たことない場所だった。


『えっと、桃君』
「ん?」
『氷帝学園って・・・どこ?』


仕事用のメールの内容は初めての場所。
学園ということは学校だろうが、小学校か中学校か、はたまた高校大学か、それはわからない。

隣で桃君が少し驚いているけれど、でも関係はない。桃君に教えてもらった通りに新規メールを立ち上げて打ちこんでいく。

依頼者は二人、氷帝学園の生徒らしい。

友人の様子がおかしい、とのこと。もともと、よく眠ったりする子だったらしいがなぜかそれが悪化。

医者にいっても匙を投げられちゃったんだね、と思う。


霊害は弱いのもあるけど、死に直面する危ないものもあるから、おじさんが居るから大阪には困らないし、おば様が居るから神奈川県も困らない。

けれど、いくら一年間居たとはいえ東京はまだ全然覚えていない、というか、神奈川から東京間、青学までの駅しか使ったことがないからなだけだ
打ち終わり、返信し「送信完了」という文字を見て、ケータイを閉じた。


「(彼は・・・氷帝に通ってるって言ってたっけ・・・)」


いっそのこと連絡してしまおうか、とケータイを開こうとしたが止まる。何故、彼が居るのに動かないのか、それとも動けないのか。
彼だって霊は払える、

無論少し前に話したとおり、彼は私や兄さんのように水や炎を使うのではなく武器を使うから、憑かれた人に負担をかける。

っていうことは・・・

取憑かれてる人に負担をかけるような、それなのだろうか…


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