014


あるところに一人の女の子が居ました。
女の子は特に得意なこともなく、不得意なこともなく、俗にいう優等生でした

しかし、親から愛されず、友達もいず、少女はいじめられていました
けれど、少女も人の子。それゆえに人を愛します。

けれど、少女は人に傷つけられました。
傷ついて、傷ついて、そして

自ら命をたちました

少女は、ただ、悲しかったのです。
けれど、誰も憎みませんでした
そして、もう二度と、自分のような子供を出さないために、

罪を重ねないために、




その学校にとどまり、生徒を見守っていました。











「わざわざすまなかったな」

『いえ、勝手に手伝っているだけですから。』



私の隣には両手で資料を運ぶ眼鏡の人。
本を数冊持ってその人の隣を歩いている。


現在はあまり人の立ち寄らない視聴覚室に向かっているのは、私が持っているものが理由だ

彼が資料を持っているのが手伝っただけ

まぁ、それだけの理由じゃないんだけどね










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