01
ただのほのぼの、
みっつんは容赦の無いパパです。
家康友情出演
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広々としたリビング。
そこに居たのは、家の主である石田三成と、そしてその友人の徳川家康だ。
二人は学生時代からの友人である。
「おとーさん!」
そんな二人の下へ駆け寄ってくる銀色。
そしてそのまま座っている三成に抱きついた。
「ん?どうした」
「遊ぼ!」
抱きついてきたその子供の頭を撫でた三成に、家康は微笑む。
「家康。」
「儂のことはいい、遊んでやれ。」
それから、家康の言葉に、三成は子供を膝の上に乗せて子供は父親の顔を見る。
けれど、「あぁ、すまない、」と家康に言った三成はそのまま「何をする?」と訪ねた。
「う〜ん・・・あ、ゲーム!」
それに満面の笑みで答えたその子供に家康の表情も和らぐ。
だがしかし、三成がゲーム・・・と家康はかすかに疑問に思った。
「……わかった。」
けれど、三成が取り出したのは紙とペン。
そのまま、さらさらと魔方陣を書き出す。
「そうだな…………
前回よりもレベルを上げてみよう。」
それに家康は固まった。
それは、己も見たことがある数独。
子供に解けるようなものではない。
さすがに、できないだろうと、声をかけようとした家康だったが、子供は、うーんっと三成から渡されたペンを握って考えている。
「・・・これがここだから・・・ここに、これで・・・」
「こことここを見て考えた方がいいぞ」
「んーと、あ、そっか!
これがこうで・・・・」
簡単に解いて行く様子に、家康は驚きを隠せない。
けれど問題に躓いてしまう。
それに三成が小さなヒントを出せば、するするとまた問題を解き始めた
「できた!」
そして、再び満面の笑みで紙を三成に提示した。
わしゃっとそれに頭を撫でた三成は滅多に見えない柔らかい笑顔だった。
「よく出来たな正解だ。」
周りから見ればほほえましい光栄だろう。
解いている問題が幼稚園児向けの問題だったり、いつも三成が微笑んでいれば、の話だが
*-*三成親子の遊び*-*
(次のー)
(あぁ、わかっている)
《何この親子・・・怖い》
執筆日20130303
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