01
チャイムが鳴る。
ガタガタと本日の講義を終えた生徒達が部屋を退出していくが、講義室の一番後ろに、その人物はいた。
ため息を零した今日講義を行っていた教授-石田三成-は片手に手帳を持って、階段を登っていく。
それに気がつくこともなくいまだに夢の中をさまようリナは完全に爆睡状態だ。
横に立たれても、気配にすら気がつくことは無い。
手帳を片手に装備した三成は、そのまま、手帳の角でリナの頭を叩いた。
ビクっとそれに身体を震わせ、叩かれたその箇所に触れつつ、ゆっくりと起き上がったリナはその視線をゆっくりとそばに立つ三成へと向けた。
「私の講義で寝るなど・・・ 大した度胸だな。」
三成は再びため息をつくと、リナのとなりにあいていた席に背を向けるように座った。
いまだに眠いのか、目をさすりながらあくび、そして再び机に突っ伏したリナは片づけをしている生徒達へと視線を向ける。
『・・・だって・・・単位取り終わったから暇なんだもん』
私ちゃんと課題も出してるでしょ?と確認するように言えばまたため息
「なら他の講義でも出てみろ。
・・・コレもらうぞ」
それからそう言って机の上におかれた飲み物に手を伸ばし、ふたを開けて飲んだ。
それにガタッと身体を起こし、リナは「ちょ、それ、そこそこ高いんだからね・・・」とむっとしたように三成に言った。
逆に三成は違う意味で表情を歪ませる。
「高い割には甘さがたりんな。」
『・・・センセーは甘党過ぎるんだよ・・・』
机の上に戻された飲み物。
そして三成の感想に、リナは意見を吐きだした。
プイッと拗ねたように顔をそらしたリナに三成は振り返り、一度名を呼ぶ。
「・・・リナ、こっちを向け。」
『・・・何・・・?』
一瞬にしてゼロになる距離。
その刹那触れ合った唇。
ガタッと席を立ったリナの顔は真っ赤だった。
視線をそらしていたリナは気がつかなかったのだ。
どれほど三成がそばにいたのかを。
ぱくぱくと金魚のように口を開いたり閉じたりするリナに、三成はにやりっと含み笑いをして唇を舐める
「やはり、お前の方が甘いな。」
*-*もしも、三成が大学教授だったら*-*
《っちょっと!こんなところで止めてよね エロ教師!!》
(そういうお前は内心喜んでいるのだろう?)
《う、・・・そう・・・ですけど・・・》
(素直でよろしい。)
*-*-*-*-
いろいろわからん、
みっつんがもし先生だったら多分見てて授業を無視すると思う。
むしろ逆に点数落ちそう。
執筆日 20130221
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