時は群雄割拠の戦国時代

天下を狙うつわものたちが、全国各地で鬨をあげた


ある者は野心に駆られ、ある者は気高き理想に燃え

ある者は正義と誇りを守るため、


またある者は、未だ何人も至ったことの無い遥かなる高みを、ただ目指して



高まる下克上の機運。

武将達によって開かれた戦端はたちまち全国を着巻し

戦国の世の勢力図は、めまぐるしく塗り替えられていった。






地響きとともに砂埃を巻き上げてかける。

雄々しくたなびく派手な蒼の軍旗


その先頭で指揮をとるのは謎多き隻眼の竜…

奥州筆頭・伊達政宗


右斜め後方には彼の右目である片倉小十郎が控え、その後ろには重臣、伊達成実と鬼庭綱元が控えている


上弦を掲げた兜をかぶらず、美しきその髪を風に遊ばせかける姿は早速女としてのそれを感じさせた



ところかわりて、関東

破壊された城門。
そしてかけだしたのは紅蓮の炎をまとった一人の青年。

常人ではありえぬ2槍を下げ、そして彼が荒馬に乗り駆けたそこには彼が額に巻いている赤い鉢巻が軌道を描く。



「かような城門に、我が槍は阻めぬッ!!」



馬上から飛びのき、そして着地すれば下げていた槍を構え、操る。



「天・覇・絶槍!真田幸村見参!!」


背に六文銭を掲げ、真紅の戦装束は彼がまとう炎と同じように揺らめいていた。





まだ、だれも知らないだろう。


この先の物語を






執筆日 20130815

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