『共闘作戦?』

「あぁ、」



いきなり言われた言葉に、?マークをだしてしまったのは仕方ないだろう。
まさかいきなり共闘作戦とか・・・思いもしなかった



「我等の水軍と我等の策、
 二つそろえば怖いものもなかろう」

『買いかぶりすぎ、俺の策はただ本を模倣してるだけだ。』


パラリッとまた本のページをめくる。
一応お互い国主同士だというのに私の行動はおかしいと思うかもしれないが
これが私と元就の普通だ。


「それでも応用がきくであろう、
 覚えていたとしても、使えなければ宝の持ち腐れよ」

『・・・ありがとう、そう言っていただけてうれしゅうございまする』

「急に女らしくなるな」



くくっと笑って、本を閉じた。
それから元就に視線を向ければ一度目を見開き、フッと笑った。



「日時はおって話す。
 なに、酷なことはしない」

『あったりまえよ。
 野郎どもを捨て駒扱いしたら幼馴染の縁切ってやるぜ』

「そう言って泣き言を言うのは貴様よ。」

『はっどうだかな。』



何も言わなくたってわかる。
元就は、元就の父上と兄上を両方酒毒で失ってんだ。

家臣に裏切られるわ、大変だったんだろう。
それに・・・なによりも、私たちは小さい頃からずっと一緒にいたし、

三つ子の魂100までっていう感じだ。


『ま、松寿丸は松寿丸ってことだ。』

「ふん、お前も弥生のままだな」

『なら小さい頃みたいに毬つきでもするか?』

「お前の場合一方的な投げ合いであろう」



にっとわらって元就に言ってやれば、元就もそういう。
お互いに分かり合ってるんだ。

お互いのことなんて





*-*好き、だけじゃ*-*


でも、きっとこれは好きだけじゃなくて・・・
なによりも・・・


小さい頃から一緒にて、大切だと思うから、分かり合える


私は、松寿丸のことは好きだ、
もちろん、俺も元就も好きだけどな



執筆日 20130705



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