もう一度・・・
会いたいと思っていたのは本当だった。

太平の世で、争いも裏切りも無い・・・

ただの友として分かち合える・・・そんな世界で・・・



また、会いたいと



意識はうつろのまま、闇の中に一人ぼっち


どれぐらいの時が過ぎたかなんて理解できない
長かったか、短かったか・・・
よくはわからない。


紫・・赤・・青、黄・・・たくさんの光がいつの間にか周りで逢った。


ただの、その世界に・・・それはただ、酷く美しく懐かしい。
儂が裏切ったたくさんの絆たち。


『(あぁ、だが・・・)』


儂は生きることが難しい世界で、
生きれる環境を持ちながら自ら命を絶った。

生きたいと思って死んだものたちからすれば・・呪われるのは当然だろう

だが・・儂には・・・私には・・・

もう生きることすら、辛かった。
アイツの言葉を借りるのであれば・・・「刃に咎を」というところだろうか?

儂の刃は、この身だ、だから・・・


儂の身は多くの咎を背負い、償いなど出来ないほど赤に染まっている。



『(あぁ・・・おかしいな・・・)』


ともに生きたいという願いすら、私は叶えられない
ただ・・・そう考えて逃げていた




そう、







逃げていた



執筆日 20130525



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