「今日千代はおやすみだそうだ」

「なぜそれを貴様は私に言う」

「小十郎が言ってた」


突然私のもとに来たかと思えばそういったのは伊達。
確かに教師である片倉は千代の担任だ。
だが、そういった情報は孫市から受け取っている。

・・・何故・・・。



「あぁ、3代目か?
 あいつなら千代についてったよ。

 千代は何日も前からこの日は休みを取ってたからな。」

「・・・何?」

「旧暦でいや・・・今日は"豊臣秀吉”の命日だったな」

「ッ!!」



だが突然言われたその言葉に目を見開く、
秀吉様の・・・命日・・・だと・・・?


何故・・・私は毎年・・・



「ったく・・・旧暦じゃ一月近く違うからな・・
 だけど、あの預言者の話じゃ千代の手帳にはたった一言「命日」
とかかれてたそうだぜ?」



旧暦と言われて納得した、私は旧暦など、興味すらなかったからな。
・・・何故・・千代は・・・


「Memory・・・」

「・・・なに?」

「”徳川家康”が思い出したくねぇ記憶の一つなんじゃねぇのか?
 大切な主を殺した日、だからな。」


伊達はそういうと空を見た。
言いたいことはわかる。

理解はしている・・・だが・・・



「・・・千代」



私の元へ・・・何故貴様は来ない。



執筆日 20130617



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