想イ輪廻 | ナノ

01


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『どうして・・・言ってくれなかったんですか・・・』



声が震えてしまったのは仕方が無いだろう。


咳き込み、崩れ落ちた半兵衛様。
慌てて背を撫でれば、その咳がおかしいことになんてすぐに気がついた。


紫に、散る、赤。



クッと、表情をゆがめたのは、きっと私に見つかってしまったからだろう。



咳・・・ということは気管系の病気だ。

吐血までする・・・ということは・・・かなり、病状は悪化していることは明白


どうして… 





『なんで、ですか・・・』




彼は・・・誰にも相談しなかったのか





執筆日 20130308


 
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