ある晴れた日の昼休み
私はいつも通り図書室へ訪れていた。
本が揃っていて静かに読めるだからだ。
騒がしいのは好きではない。
どちらかというと 嫌い である。
うちのクラスにはテニス部の人気者が
三人もいるせいか、女子が休み時間なんかには
たくさんきて我慢できないくらいにうるさい。
中でも隣の席の仁王雅治は
いろんな女に手を出しているせいか噂が絶えない。
そんなことを思っていると更にイライラしてきたので
本を探すことに集中しよう。
「あれ、ここにあったはず・・・。」
私がいつも読んでいる本がない。
しかたない、諦めるかと思っていたところで
「あった」
その本はいつもと違う場所にあった
でも誰が読んだのだろうか
こんな本私くらいしか読まないと思っていたのに。