それからというもの仁王くんは
私に電話を良くかけてきたり、メールを送ってきたりした。


友達に相談すると手が早いし、たらしらだから気をつけて!
と噂通りの事を言われたがメールでも電話でもそんな要素が
まったく感じられない。うーんそこがひっかかるところなのかな。


今日も彼から電話がかかってきた。

「もしもし仁王くん?」

「おう、俺じゃよ」

「前から聞きたかったんだけど仁王くんって彼女いるの?」

「おらんぜよ」

「じゃあ噂はほんと?」

「プリッ」

「遊びってこと?」

「そうでもせんとうるさいんじゃあいつらは」

「そうなんだ・・・」

「俺も聞きたいことがあるナリ」

「なに?」

「みょうじはなんで電話したんか?」

「お説教しようかと思って」

「ほぅ」

「でももう遅いね、ネタバレされちゃったし」

「なんか悪いことしたの」

「ほんとだよ」

「じゃあ今度お詫びに一緒に授業サボっちゃる」

「仁王くんと一緒にしないで」


騒がしくなる原因の仁王くんと
話すのは意外と楽しい。

実は彼もうるさいのが得意ではないみたいで
望んでいないのに周りが、というワケらしい。
そんなことも考えないで一方的に仁王くんのことを
嫌っていた自分がなんだか少し恥ずかしく思えた。



  


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