「みょうじー話きいとる?」
覗き込むようにして私に話しかけるのは
銀髪のちょろげでひょろながい男。
そんな奴が制服きてれば誰だって
良い印象は抱かないはず。
まあ私もその一人である。
「ついてこないでくれますか」
「一緒におるだけでもだめなん?」
「だめ」
「みょうじー」
「なにー」
「ぱんつの色、ピンク」
「・・・は?」
「見えた。」
「変態」
「風さんが悪いんじゃよ」
風さんってなんだよ。
てか言い方かわいくないか。
「春じゃな」
「そうだね」
「抱きしめて」
「やだ離れろ死ね」
「みょうじー?」
「好きじゃ」
「はいはい」
つまらなさそうな表情で
私を見るとまた彼は空を見上げ
「あーつまらん」
そう呟いた。
暖系男子と寒系女子
(暖かくなるのもぬるいのもイヤ。)