酔っ払いお迎え係24時


このニューミリオンにはイクリプスやサブスタンスなど何時何がやってくるか分からない土地柄故に、対処にあたるヒーローやそれに付随する業務に携わる職員たちは日々シフトを組み業務に当たっている。
しかし直接それらに関与しない、例えばウエストセクターに纏わる事務を担当しているナマエ・フローレスにはきっちり定時があるのだが、ナマエが定時に帰る事はほぼないと言っていい。

書類を抱えたナマエはエリオスタワー内にあるヒーローたちの住居フロアを静かに歩き、通い慣れたウエストセクターたちの部屋を通り過ぎた。

「おい、最近やたらとキースから電話が来るぞ。どうにかしろ」

書類を渡すなりブラッドに言われ、ナマエは「何の話〜?」と間延びした声をあげた。
ダイナーらしくポップなウエストのリビングとは違い、サウスはシンプルなヴィンテージ家具でまとめられていてどこか落ち着かない。
そわそわして書類を渡し終えて手持無沙汰になった手を後ろで組みながら、立ったまま書類に目を通しているブラッドを盗み見る。
未だに制服を着たままの所を見るとまだ仕事をしていただけ良かったのか、いや既にオフであれば余計な会話などせずに帰してくれていたかもしれない。

「酔いつぶれて迎えに来いと電話が来る」
「あぁ、夜の話ね。なんだ、ブラッドにいってるのか」

けろりと答えると、フェイスと揃いの宝石みたいな瞳でキッと睨んでくる。どういうことか説明しろと視線で言われているようだ。ナマエは察しがいい方だった。
わざわざ期日ぎりぎりの報告書をキースの代わりに届けにきたというのに、小言まで言われるのは勘弁して欲しいのだが、捕まってしまった以上喋らねば帰れそうにない。キースが来ても自分が来ても小言を言われることは変わりようがなかったなんて、なんと悲しい運命か。
ナマエはやれやれと肩をすくめて口を開いた。

「たぶん俺のお迎え上限超えたからだ」
「なんだそれは」
「毎週迎えに行くの2回までって言ったから困ってブラッド呼んでるんだと思う」

いつのまにかブラッドは書類を捲るのをやめていた。上品に顔をしかめている。
怒っているのか、不機嫌なのか。どちらにせよ物申したい時でもブラッド・ビームスという男は凛としたたたずまいを崩さない男である。
変な所に関心していると、ブラッドはふぅとため息をついた。

「その制度は早々に撤廃しろ」
「なんでブラッドに言われてるのか不思議」
「俺が一番迷惑を被っているからだ。あいつの世話はお前が主だろう」
「世話ってペットみたいに。ていうかさりげなく書類返してこないでよ」

流れるように胸元に書類を突き返されて、ナマエは思わず受け取ってしまった。
達筆な署名が記された紙束は提出をすっかり忘れていたイエローウエストアイランドの報告書だ。慌ててキースを捕まえて書かせたせいで、紙の端っこは折れたりよれたりとキースのだらしなさを体現したみたいだ。
なんとなくパラパラ捲ると、ブラッドが横から手を挟んでくる。

「このページ、抜けてる所があるぞ。一旦持ち帰れ」
「嘘!」

ぎょっとして硬直したのも一瞬、すぐさまブラッドの指し示す紙の上を追うとたしかに一項目回答が抜け落ちている。
これがキースだけの問題ならまだしも、こんな時間まで書類の提出をしなかったのも抜け落ちていないか確認をしたのもナマエだ。
背筋に冷や汗がどっと噴き出した時、ブラッドがスッと身を引く。もう怜悧な顔から呆れは消え去っていた。

「お前も根を詰めすぎなんじゃないのか?休憩は適度に取れ」
「それをお忙しいブラッド様が言いますかねぇ」

口では嫌味を言ってみたものの、がっかりして身体からは力が抜け落ちてしまいそうだ。ブラッドの手前項垂れるくらいで踏ん張っているが、ここがウエストセクターのリビングならばすぐさまソファに倒れ込んでしばらくごろごろしていただろう。
今日の仕事はこれで終わりだと思っていたばかりに気落ちが凄まじい。

「これ今日までだっけ……?」
「あぁ」

ちらと部屋の壁掛け時計を見ると、まだてっぺんは回っていないものの深夜と言っていい時間帯だ。
目の前にはヒーローの鏡のような、時間厳守のメンターリーダーが腕を組んで立っている。ブラッドの仕事に対する徹底ぶりは身をもって知っていた。締め切りが過ぎた時には今日以上の正式な小言が待っているのだ。
ナマエは頭の中で一番最善のパターンと最悪のパターンを思い浮かべ、へらりと笑った。

「一応キース探してくるけど、今日中は無理だと思う。先に謝っとく。悪いな」
「……仕方のない奴らだな」

そう言いながらブラッドは諦めたように首を振り、自室へと戻っていく。
ナマエも書類を小脇に抱えて黙って部屋を出ると、今度は通い慣れたウエストセクターのリビングルームをノックせずに静かに入り込む。
今更ノックをするような仲でもないし、もう消灯時間は過ぎているのだから誰もいないだろうと思ったのだ。だから真っ暗な部屋の片隅でぼんやりと鈍い電気がついていた時には驚いて大袈裟に肩を跳ねさせてしまった。

「あ、ナマエじゃん」
「……ジュニア?何してんのそんな所で」

聞きなれた声にほっと安堵の息を吐く。
よくよく見てみれば灯りの正体は冷蔵庫の光だった。扉を開けた時に中が見れるように着いている光に照らされて、ジュニアの輝かしい金色がピカピカ眩しい。入口傍の壁についている照明のスイッチを押して電気をつけると、今度はジュニアが眩しそうに目を細めた。

「いい子は寝る時間だぞ」
「子どもあつかいすんな!喉が渇いたから水飲みにきたんだよ!」

バンッと勢いよく冷蔵庫を閉じた。片手にはペットボトルのミネラルウォーターを持っていて、本当に偶然出くわしただけらしい。

「静かにしないとフェイスが起きるぞ」

ナマエは子どもにするように人さし指を立てて唇に当て、しぃっと声を潜めるように言う。それが気に入らなかったらしいジュニアはさっと視線を反らした。
ペットボトルの蓋を開けながら、あぁと素っ気ない口調で言う。

「クソDJもキースも出かけてていねぇよ」
「マジ?」
「二人がどっか行ってるのなんて今更だろ」

何を言っているんだとでも言いたげな顔で首を傾げるジュニアの方が現状このウエストセクターでは正しいことを言っている。
フェイスもキースも夜はどこかに出かけている方が多いのだ。分かっていたことだろう。しかしやはり心のどこかにもしかしたら、なんて淡い望みを持っていた。

「まぁそうだけど。はぁ、そうか」

だからこそついつい腑抜けた顔をしてしまう。
そのナマエを横目にジュニアが大きくごくりと喉仏を上下させて水を飲んだ。キュッと蓋を閉めながら、眠いのか未だに明るさに慣れないのか渋い表情を浮かべていた。

「なんだよ。二人に用事か?」
「キースにね。でもいないならしょうがない」

この調子だとおそらくキースは今夜も外で飲み歩いているに違いない。しかも泥酔して自力じゃ帰ってこられないパターンだ。
書類の記入は最悪明日の朝にでも叩き起こして書かせればいいが、本人がいないなんて問題外だ。
しかもキースと約束したお迎え上限は超えている。このまま放っておけばまたブラッドに連絡が行き、睨まれるのは結局ナマエである。何せ「キースの世話はお前だ」と言われたばかりなのだ。
まだまだ今夜の仕事は終わりそうにない。ブラッドに連絡が行く前に、いやブラッドより先にキースを見つけなければ。
ナマエはおもむろに照明のスイッチに手をかけて、足を止めたジュニアに言う。

「じゃあ俺もう行くけど、ジュニアはちゃんと寝ろよ。寝ないと身長伸びないぞ」
「余計なお世話だ!」

聞こえた瞬間、ぱちっと電気を消してやる。子どもらしい顔立ちが思い切り眉根を寄せて怒っているのがありありと想像できる。
ふっと小さく笑ったナマエが「おやすみー」と言いながらドアを開けると、ぼそりと同じ言葉が返ってきた気がした。

よれた書類をデスクの中に仕舞って、代わりに財布とスマホをポケットにねじこむ。今日はジャケットがいるような温度ではないし、何より身軽で動きやすさを重視したかった。首からぶら下げていた入館証も胸ポケットに突っ込んで、ひらりとエリオスタワーを飛び出した。
深夜でもエリオスタワーは眩しい程明かりが灯っているが、イエローウエストアイランドはそれ以上だ。24時間営業のカフェやカジノ、映画館が並ぶ大通りにはきらびやかなネオンを纏った看板が掲げられ、これでもかという程ピカピカキラキラ光っている。
その光の中をまだまだ遊び足りない若者たちがたむろして歩いていて、ナマエは避けるように路地に入り込んだ。
メインストリートの角を一つ曲がるだけでも一気にネオンが遠のいてこの時間帯らしい暗く静かな細い路地が伸びている。
営業終了している店がほとんどだが、時折暗闇の中に小さな看板や照明が光っていた。それは静けさを好む人々の棲み処への導線だ。自然と目が惹かれてしまう。キースもきらびやかな世界よりもこうしたこじんまりとした店を好み、入り浸っているのだ。
そして酔いつぶれた時は店の外で薄暗い影にまぎれて倒れていたり、地面に座り込んでいたりする。

「ヒーロー様がこんな所でなぁにしてんの」

今日は後者だったようだ。
ナマエが正面にしゃがみ込み、肩を揺らすと一緒に乾いたセージグリーンの髪が揺れる。ボサボサの髪に月明りに似た弱弱しい照明が乱反射して綺麗だ。
名前を呼ぶとゆっくりと顔が上がり、目があった瞬間へにゃりと笑う。

「あぁ?あれ、ナマエ……」
「あれ、じゃない。探したよ」

ニコニコとご機嫌そうなキースを見ると、ナマエは少し言葉に詰まる。
どうにもこの無防備な酔っ払いには弱かった。座り込んでいる身体も声も何もかもが大人であることは間違いないのに、アルコールに支配されたキースは普段より子どもっぽく見えるのだ。熟れた林檎みたいに真っ赤な顔のせいか、回らない舌のせいか。

「悪いな。今日はブラッド呼ぼうと思ってたんだけど、連れてってくれ……」
「そのつもり」

そう言いながら肩をかし、キースを立ち上がらせるとエリオスタワーに向かって歩き出した。
不名誉だがイエローウエストアイランドの裏路地は治安が悪いことで有名である。こんな時に絡まれたらたまったものじゃないとナマエは大通りに戻って眩い街灯を辿っていく。
人はいても皆大体キースと同じく酔っ払いや若者ばかりでこうして肩をかして歩いていても誰にも気に留められないのはありがたい。
キースの定まらない歩調にあわせてのろのろと足を動かしていると、遠くないはずのエリオスタワーまでの道のりが妙に長く感じられる。

「キース重い。もう、少しは自力で歩けるくらいに加減しろよ」

迎えにいけば肩に186cmの重みが乗っかることくらい分かっていたことだが、さすがに疲れてきた。
もう酔いは覚めていたりしないだろうか。
期待をこめてちらりとキースの様子を伺うと、横顔は真っすぐエリオスタワーを見上げている。

「こればっかりはやめらんねぇなぁ」

今にも歌いだしそうな機嫌のいい声だ。

「はぁ……こんなのブラッド呼んだって怒られるだけだろ」

楽しそうなキースを見るのはナマエも好きだ。だが漂う酒と煙草臭さ、加えてこの手のかかりようじゃ、もしブラッドが来た所で苦言を呈するに違いない。
やっぱり迎えに来てよかったかもしれない。
安堵と呆れ混じりに呟くと、肩にかかる体重がさらに重くなった気がした。
慌てて掴んでいる手を引き体勢を整える。俯き気味のキースの頭が普段よりも傍にあって、時折丸まった毛先が頬をくすぐった。

「あいつは来たら来たで案外ちゃんと面倒見てくれるぞ?あいつは何でも真面目だからな」
「あっそう」

つんとしてナマエは答える。
キースにとってはごくあたりまえのことを言っただけだろうが、なんだかそれが面白くなくて、言葉と同時にキースから顔を背けていた。
酔っ払いの戯言でも、キースの場合酔っぱらうと普段より素直になる質がある。これはおそらく本音だろう。

「なんだ、怒ったのかぁ?」

からかうような口ぶりにもさらにムッとしてほんのりと不機嫌な表情をにじませる。
キースとブラッドは同期入職のヒーローだ。キースにとって彼らは特別で、今も抱えている傷でもあり救いでもあることはナマエも知る所である。
ナマエとブラッドは立場も関係も違う。だからこうしてモヤモヤとした感情を頂くこともお門違いなのは理解しているつもりだ。だが同じ土俵でブラッドを引き合いに出されると、暗に自分じゃなくてもよかったのだと言われているような気分になる。

「おまえは2回までしかダメだっていうしブラッド呼ぶしかねぇだろ」

そう言われてしまうとナマエは自然と口ごもる。
のそりのそりと歩く歩幅はキースに合わせているつもりだったが、もしかしたら自然と自分の足取りも重くなっていたのかもしれない。
自分が言いだしたことだけに反論のしようがなく、だからといって理由もなく「じゃあ俺が迎えにくる」とも言いにくい。もう引っ込みがつかなかった。けれどブラッドにこれからも頼むというのも、少しモヤモヤする。唇を一文字に結んで街灯に照らされたアスファルトを睨んでいると視線を感じ、ふと振り返った。

「本当はお前が来てくれるのが一番いいんだが」

酔って潤んだ目を細めてキースがふっと軽く笑いながら言った。
まるでこちらの心を読んでいるような言葉に、一瞬サイコキネシスの他にテレパスのような新しいヒーロー能力にでも目覚めたのだろうかと思ってしまう。ただ数秒も経たないうちに「ブラッドだって暇じゃねぇしな」と余計な言葉を続けたおかげでありもしない幻想だと気が付いたが。
ナマエはどんな顔をしたらいいのか分からなくて、しばしほにゃりと笑うキースを見つめる。好意に喜びたい気持ちと俺だって暇じゃないのだと怒りたい気持ちを天秤にかけて、大きくため息をつく。
言いたい事は色々あるが、今はひとまず素直になろうと思った。

「もう、分かった。迎えがいる時は俺に電話して」
「いいのかぁ?」
「うん。ブラッドに小言言われるの俺だし、世話もしろって言われたし」

それらしい理由を並べて、掴んだままの骨ばった手をきゅっと握りこむ。
ブラッドにはブラッドにしかできない事が山積みなのは紛れもない事実で、ヒーロー活動ではキースの事はブラッドに頼るしかない。ならばそれ以外の事でキースを支えるこの席は誰であれ他人に譲らないことにしよう。真意はどうであっても、ナマエ自身も居心地の良さを感じているこのポジションを手放せないのだ。

「おぉ。男に二言はねぇからな」
「分かってるよ。でも飲みにでかける時は先に連絡してよね。寝る直前とかに連絡されるのが嫌で制限かけたんだから」
「はいはい」

酔っ払いに言い聞かせている間に、エリオスタワーはもう目と鼻の先だ。長いような、短いような不思議な道のりだった。もうここまで来てしまえばキースの部屋まではあっという間だ。
しかしこんな真夜中の繁華街をわざわざ探しにきたがる存在というのは我ながら稀有な存在だと思う。
これも惚れた弱みという奴なのだろうか、とナマエは目じりを下げる。酒と煙草の匂いをまき散らすし、千鳥足だし、明日は間違いなく二日酔いだ。

(でも許しちゃうんだよなぁ)

どんなにひどいメンターでも、どんな理由で酒を飲もうともナマエが本気で怒ったりすることはない。隣にいる以上は足りない穴を埋めるように甘やかしてしまう。けれど自分に望まれているのはきっとそういう事なのだ。そしてナマエもそれでいいと思っていた。

**

結局キースの部屋に泊まり込んだナマエは二日酔いのキースを叩き起こして朝一番に書類を記入させた。ぐわんぐわん揺れる頭でひねり出した文章は文字共にひどいものだが書いてあれば最早何とでもなる。提出したという事実が大事なのだ。
二日酔いも眠気も覚めないキースの世話を甲斐甲斐しく行い、無理やり部屋を連れ出して向かうはブラッドの執務デスクだ。
まだ人影はまばらだというのに、凛々しい後ろ姿は遠目からでも見える。
わざと足音を立てて近づき、ナマエは朝らしく明るい声を心掛けた。

「おはようブラッド。はい、これ昨日の書類。遅れてごめん」

決して心象をよくしようとか、そういう訳ではない。改めて書類を差し出して、にこりと微笑む。
今日も今日とてピシッと制服を着こなしたブラッドはもう仕事を始めていて、一度手にしていたペンを置き椅子ごと振り返る。そしてナマエに引きずられてきたキースに険しい顔を向けた。
それを謝罪の要求だと思ったナマエは肘で隣を小突く。

「ほら、キースも謝って。はい、すいませんでした」
「あ〜すいませんでした?」
「……以後気を付けるように」

何に謝っているのか、全く分かっていない。いや、二日酔いの頭では何も考えたくないのだろうキースは適当に謝罪を口にしながら頭をかく。ついでに欠伸までするのだから謝罪とは程遠い態度だった。
呆れたように書類を受け取ったブラッドは、今朝急遽書き足したみみずのような文字を見て、さらに眉間に皺を寄せた。
果たして受理されるのか。ナマエがドキドキしながら審判を待っていると、無事デスクの上に書類が置かれてほっと息を吐く。
これで心置きなく部屋に戻って休める。
そう思っていたのだが、ブラッドがまだデスクに向き直らずキースを見上げているのだからそうもいかない。

「キース、夜飲み歩く回数を減らせ。ナマエが休めない」
「えっ」

ブラッドに乗じて、ナマエも狼狽えるキースを見上げる。
酒が抜けないとは言え今日はもう二本足でしっかり立っている分、いつも通り視線は平行に交わらない。

「それじゃあエリオスタワー内で飲むのを増やすとかはどう?そしたら俺も飲めるし」
「おいお前がこいつを甘やかしてどうするんだ」
「妥協案だよ」

キースの酒の量は減らそうと思っても減らせない。頑張っても現状維持だろう。
それならばまだ目の行き届く所にいて欲しいと思ったのだが、ブラッドの取り締まりはもう少し厳しいらしい。「そもそも飲みすぎだ。身体に異変をきたすぞ」「それ今更じゃない?」と本人をそっちのけでキースの議論を交わす二人は飴と鞭だ。

「この二人が組むと厄介なんだよなぁ」

棒立ちのままキースはズキズキ痛む額を抑えて呟いたのをナマエは全く聞いていなかった。



2020.09.15
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