*静雄と臨也の夜

ここからはそれぞれの夜の生活です
つまりエロです
R-18






「臨也、いい加減に苗字変えろよ」
今日は朝の宣言通り即行ベッドへなだれ込んだ。抱き合いながら何度目かになる願いを口にする。
「なんで?」
「なんでって‥その、夫婦だろうがよぉ」
改めて言うのは恥ずかしい。
「だから?名前なんてただの記号じゃないか。平和島って名乗るヤツが良いならソイツと結婚すれば?」
「ウゼェ。そういうことじゃねーよ。分かってる癖に突っかかってくんなよ」
「シズちゃんがウザいこと言うからだよ」
コイツは変なところで強情だから困る。
「俺って、んな頼りねぇか?」
「え?」
「そりゃテメェより稼ぎ少ねーし、よく問題起こすし、情けねー男だけどよ。家族任せらんねぇほど頼りないかよ」
子供は臨也の戸籍に入っている。きっと臨也は子供らの事も考えて、そうした。平和島なんて名字じゃ、マトモな生活できねーかもしれない。
「違う!そんなことない…シズちゃんはちゃんとパパだよ。シズちゃんのせいじゃない」
思った以上に必死な否定にびっくりした。
「不安なんだ、俺。苗字までシズちゃんにあげちゃったら、俺ってば何が残るの?言わずもがな身も心も捧げちゃったしさ。何も無くなっちゃうじゃん。空っぽだよ」
今サラッと途轍もない愛の告白を受けた気がする。臨也は至って真面目な顔してるが。
「良いじゃねえか、なんも無くたって」
この際だ。俺も言ってしまおう。
「俺はとっくに空っぽだぞ?全部テメェにやっちまった。だからテメェは空っぽじゃねぇ」
結構恥ずかしくて臨也を真っ直ぐに見れなかった。
「…考えとく」
「え?」
「籍、考えとくって言ってんの!」
横目で見ると、臨也も目をそらしたまま真っ赤な顔で俯いていた。
「サンキュ」
耳元で熱い吐息混じりに囁くと、臨也は脱力した。
「んぅ‥ふっ」
深いキスを交わす。視線でOKを貰った俺は首筋を辿って、赤く色づく乳首を舐めた。コリコリと甘噛みしては吸いつく。
「シ、ズちゃん‥」
甘い吐息混じりの声。視線をあげると、涙目の色っぽい臨也と目があった。
「俺も昨日から我慢してた」
言うなり俺の手を自分の股間に導く。
「俺達らしく、獣みたいにシよ?」
臨也の誘い文句は俺を殺せると思う。マジで。


「あ、大丈夫だよ」
「は?慣らさなきゃ痛てぇだろ」
「ぇ、と‥だから」
意味わかんねー臨也を無視してアナルに唾液で濡らした指を突っ込む。
ん?濡れてる。つか、柔らかい。
くちゅっとヤらしい音とともに指を抜くと透明な粘液が絡みついてる。
「おい、これって…テメェ…」
「シズちゃん死ね」
臨也は真っ赤な顔を両手で隠す。
「とりあえず突っ込むまで死ねねーよ」
「じゃあ早く突っ込んで死ね‥うわっ」
可愛すぎて抱き締めた。
「離してよ」
「やだ。自惚れていい?」
「勝手にすれば?」
俺の胸に顔を押しつけた臨也が悔しそうに呟く。
「いつも大変かなって。あと俺イっちゃってへばるからシズちゃん我慢してるし‥それだけだから!!」
コイツは俗に言うツンデレとゆーやつだが、ツンとデレの振り幅が異常に激しい。ツンじゃ殺人まがいの喧嘩をするくせに、時たま蜂蜜のように甘ったるくて濃厚なデレを見せる。
「ありがとな」
愛しくて愛しくて甘いキスをした。
「ん、は・や・く」
クソっ!煽りやがって。
臨也の足を抱え直す。
「待たせて悪かった」
「んあっ!」
ぬちゅっとローションが纏わりついて柔らかな肉にペニスが沈む。充分に慣らされたらしいソコは臨也の呼吸に合わせてキュウキュウ締め付けてくる。
「自分で慣らしてイったか?」
「ふっ‥ぁ、イっ、てな‥い」
「へぇ…いつもはイきまくりなのになぁ」
言いながら緩い抜き差しを始める。
「あぁ‥っ‥シ、ズちゃんじゃ、ない、とイ‥けな…い」
まぁ、それが聞きたかっただけだ。
「んじゃ今度見ててやるから俺の前で慣らせよ」
入り口が締まった。
「バカっ!」
お返しに思いっきり奥を穿つ。
「ひぁっ!あっ!はっ、あぁぁ」
甲高い声で喘いで、内側は収縮が激しくなる。
その刺激で俺も追い詰められて腰を振る。
「ひっ!んぁっ‥も、イく」
「俺もっ…」
一際深く差し込んで、うねる最奥に精液を叩きつけた。
肩で息をする臨也の髪を撫でる。
「このままもう一回な」
「は?」
俺の言葉に固まる臨也。
「いつもならあと3回分イけんだろ?楽しもうぜ」
抜かないまま堅くなったペニスに臨也の顔が引きつった。

「やっぱシズちゃん死んで!」



臨也が子供を自分の戸籍に入れたのは税金対策。




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