*6月9日

シックスナインだよ





「ちょ、この格好ヤダ」
「だからヤる」
臨也が寝てる静雄に跨り、眼前に尻を出す態勢。いわゆるシックスナイン。羞恥に顔を逸らせば静雄の緩く勃起したペニスが目に入って生唾を飲む。
「んな物欲しそうに見んなよ」
「見てないよ!こんなのただの凶器じゃんか」
苦笑する静雄に真っ赤になった臨也が怒る。昼間じゃ考えられない静雄優位の会話。
「じゃー危ねぇから仕舞わねえとな」
ココに、と臨也のアナルを撫でた。
「シズちゃんおっさんくさい」
「うっせーな。真面目にやれよ」
そのまま指が臨也のペニスの裏筋を撫で、ピクピク反応した亀頭に口付ける。
諦めた臨也は、熱いため息を吐いて静雄のペニスへ舌をのばした。
「んっ‥ふぅ…」
チロチロと先っぽを舐め、そのまま舌を押し付けるようにしながら奥まで咥えこむ。
そんな臨也の動きに合わせて、静雄もペニスを口に含む。
「ふぁ‥‥っ」
温かく滑る感触に腰が震えた。一度奥まで咥え込んで口を離し、睾丸とアナルの間を丹念に舐める。弱い皮膚を刺激され臨也のペニスからはポタポタと先走りが零れた。
「ぅ‥あ…やめ…て」
臨也の尻を掴み割開くと、晒されたアナルへ舌を這わす。皺をなぞるように動いたり、穴の縁に引っ掛けたりと自由に動き回る。
「も、やだぁ…」
羞恥の涙を流した臨也はペニスから口を離し、ぺたりと腰を落としてしまう。
「しっかりケツあげてろ」
「ひやっ!!」
白い尻にパシンと平手打ちが飛ぶ。痛みに仰け反った臨也が渋々膝を立てた。
静雄がベッドサイドからローションを取り指に絡めて唾液に濡れたアナルを弄る。
「舐めんのサボんなよ」
「シズちゃんのバカぁあ‥っ」
言い終わらないうちに指が刺さった。
毎晩のように抱いても緩くならない穴をゆっくりほぐす。
「んふっ‥ぁんぅ…」
アナルの刺激に耐えながら必死に静雄のペニスを愛撫した。横から唇で食み、筋を辿って舐めるとビクビク反応する。
「ん‥気持ちいい」
優しくナカを弄られながら囁かれ、感じてくれてることに嬉しくなった臨也の動きが大胆になった。
喉奥まで咥え、入りきらない部分を手で扱く。
そんな臨也に呼応して、静雄の指も激しさを増した。3本に増えた指で内壁を掻き分け、前立腺を刺激する。
「ぅ……んっ」
臨也が深く咥えるのに合わせて、静雄の指も奥を抉る。まるで本当に挿入しているような感覚に、お互い限界が近付く。
静雄は穴を嬲る手を止めず、臨也のペニスを口に含む。先端をきつく吸い上げ、尿道口に舌をねじ込んだ。激しい責めに静雄の太ももへ爪をたてる。
「ふうぅっ!」
身体を強ばらせ、静雄の口に射精した。
コクンと静雄の喉が鳴るのが聞こえ、身体が熱くなる。
静雄のペニスも張りつめ、臨也は溢れる精液を啜りながら激しく扱いて射精を促す。
「くっ!」
静雄が息を詰め、一息おいて熱く濃い精液が臨也の喉を刺激した。
青臭いにおいが鼻へ抜ける。不快でしょうがないソレも、静雄のものだと思えば愛しくなる。
態勢を変え向き合って跨ると、静雄に咥内の精液を見せつけるように口を開いた。
「ん‥あ…っ」
零さないように少し上を向いて、舌全体に精液を絡め味わう。静雄が飢えた視線を送ってくるのを感じ、臨也のペニスもまた反応する。
「臨也…」
上擦った静雄の声に満足し、精液を飲み干した。ドロドロと食道を流れる感覚に身体が震える。
「ごちそうさま、シズちゃん」
静雄の上で騎乗位を連想させるように腰を揺らした。
「テメェ、分かってんのか?」
劣情に煽られた静雄が勢い良く起き上がり、反動で臨也を組み敷く。シーツに沈む身体をくねらせた臨也は、さらに煽るように舌なめずりをする。

「夜は長いからね」
妖艶に微笑んだ臨也に静雄は
「覚悟しろよ」
と、首筋に噛みついた。




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