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シズちゃんがお仕事に行って9時間45分3秒。我慢出来なくなって電車に飛び乗った。
シズちゃんには来るなって言われてるけど、もう寂しさが限界突破!!
俺は定時に仕事終わらせてシズちゃんが好きなプリン買いに行って、シズちゃんが好きなオムライスの下拵えをした。それなのに当のシズちゃんてば今日は残業なんて…
シズちゃんとこで借金してるヤツ全員保険金掛けて消しちゃおうかな?
あーでも、取り立てなくなったらシズちゃん失業しちゃうかー。
まぁ、俺が養ってあげるから問題ないけどね!
でもシズちゃんは優しくて男前だから俺に気使って働いてくれるんだよねぇ…
ヤバい。顔にやけてた。公衆の面前で恥ずかしい!眉目秀麗で良かった☆

そんなこんなで池袋に到着したら速攻で自販機飛んできた。マジ信じらんない。
寂しくて会いに来た健気な彼女(便宜上)にこの仕打ち。
ヤキモチだってことは分かってる。すんごい焦った顔で追いかけてくるし。堪んないよね、本当。
早く2人っきりになりたかったのに今日は混んでて時間掛かっちゃった。
やっと追いつかれて路地裏になだれ込む。
シズちゃんの顔が近くにあってドキドキする。少し怒った顔で首筋に噛みついてきたシズちゃんの髪から俺と同じ匂いがして胸があったかくなった。


「ホテルいくぞ」
シズちゃんたらいきなり発情して俺を引っ張りだした。
わっかんないなー。どこで盛ったんだろ。
なーんて考えてたらラブホ着くなり紙袋を渡された。中を開けると体操服。胸元には[折原]の文字。
「これ・・・」
「九瑠璃に貰った」
「なにを取引したの?」
「と、取引とかじゃねーよ!たまたま会って・・・」
「たまたま会って、たまたま体操服持ってて、たまたま貰ったんだ?」
シズちゃんが視線を泳がせる。どうせ幽君絡みだろーね。
「いいから着ろよ!!」
彼氏の変態プレイに付き合わせる誘い文句にしちゃ最低だよね。そんな不器用さも大好きだけど。

俺が着替えてるとシズちゃんがパンツ履くなって言ってきた。ホント変態。俺も最初から履く気なかったけど。ドロドロにされて帰れなくなんじゃん。
そんな俺の返答をどう思ったのか、シズちゃんの顔が赤らんで明らかに欲情してる。そんなシズちゃんみて俺もお尻がムズムズしてきた。
着替え終わってベッド縁に座るシズちゃんに跨る。
「どぉ?」
肩に腕を回しておでこをくっつけた。
「ぴったりだな」
胸から脇腹にかけてを確かめるように撫でてくる。俺にぴったりってことは妹達にハメられたのが確定したわけだけど、シズちゃんは気付かない。
「んっ、似合う?」
「あぁ。すげぇエロい」
手が胸に移動してきて、服の上から乳首を擦られた。
「っあ・・・ん・・」
布と擦れてヒリヒリするけど気持ちいい。
おでこが離れたかと思うと背中に腕が回されて、シズちゃんの顔が胸に押しつけられた。布越しでも分かる程シズちゃんの吐息が熱い。
「ふっ・・シ、ズちゃん」
答えるように乳首を甘噛みされる。布が湿ってざらさらして更にシズちゃんの歯が立てられた。反対側は空いてる手でクリクリ弄られる。腰に力が入らなくてシズちゃんの頭を抱えた。
「っ・・ん、もっと・・・」
もどかしさに腰を揺らすと視界が反転して、ベッドに押し倒された。
顔を上げたシズちゃんと目が合う。肉食獣の顔。
「あ・・・食べて?」
力強い瞳に射抜かれて、そう強請らずにはいられなかった。




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