番外編、『脆弱な戦争主義者』の話でした。時間軸で言うと萵苣の章と硝子の章の間くらいです。喧嘩誘発屋・戦争谷騒禍にスポットをあててみました。

本編の逃亡トリオは明らかに“逃げている”感じがありましたけど、正直騒禍は逃げていない。まずそう思った人もいらっしゃるでしょう。
でも騒禍の場合はそういったあからさまな逃亡じゃないんです。言うなれば“現実逃避”。
あやふやにして笑ってごまかして《強さ》にしがみついている。そうすることで救われ、生きていける。
そして、それをそうだとわかってあげられるのが“気が合わない”はずの平和丘寧穏ただ一人。
合わない、正反対、でも、正反対だから、合う。パズルのピースみたいなもんですね。

騒禍は“逃避”して笑ってごまかしてはいるけれど、嘘はまずつかない、そういう性格です。話をはぐらかすことはあっても否定することはしない。
素直だけど、捻くれてる。
変わりにとても純粋。いきすぎた純粋。
あとで読み直したら、「あっ、ここ、はぐらかしてる? “逃避”してる?」みたいなことになるはずなんで、もし暇があれば再読をお勧めします!

さあーて、次はいよいよ硝子の章だぞ。
錯乱しないよう気をつけて。


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