私の話をしよう
ツツジの低い花壇を挟んで交わす会話は始発点からズレることのなく、私が起こした愉快犯の話であった。
あらゆる場所でなにも前触れもなくその場にいる全員の携帯が同時にワンコール鳴るだけ。ネットニュースの一行を飾るだけのささやかな事件だ。
彼、彼女あるいはそれ、花壇を一つ過ぎるたびに姿を変異させて、Xと名乗ったその人は私しか知らないはずの事件の全容を述べていく。
「それで、最後のいたずらのために君はここに来たわけだけど。こんな老人しかいない団地でそこらの携帯が一度に鳴り出しても派手なことにはなりそうにないよね」
ようやく足を止めて、こちらを向くXは私の姿をとっている。
「どうして?」
尋ねてくる私に、私はにんまりと笑ってみせた。
「私なのにわからないの?」
夢小説百景 怪盗X(ネウロ) 私の犯罪を私に代わって解説してくる怪盗
図書館で新しい作家との出会いも難しくなり、やることと言えばネトフリを見るぐらいしかないのですよね。
というわけで、狂ったようにニューヨークであるにもかかわらず「「「「「暇」」」」」しか起こらない
警察署コメディドラマであるブルックリン99を延々と見るようになってしまいました。
そういえば、ジャッカル桑原のシングルを聴きました。
丸井が横にいることが前提の曲でかっこよかったです
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23rd.May.2020
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