薄いもなにもこの人はコーヒーの味を知らない
薄い。いや、出されたものの中身がそもそもコーヒーではなく麦茶だったのか。
もてなしの一杯の判別のつかないおかしな味に私は困惑した。もう一度確かめようと、今度は香りも確認しながら飲んでみると紅茶という第三の選択肢まで出てきたので、謎の一杯の正体はさらにわからなくなった。
「どう?」
この一杯をいれた本人に尋ねられたが、わたしは誤魔化すために目の前のハーベストをあわてて詰め込んだ。
「うん、美味しい」
夢小説百景/ コーヒーの味を知らない吉田ヒロフミ
******
とうとう私も週休三日になりました。とりあえず、あまり散財もできないので積みっぱなしの乙女ゲームを消化しようと思います
comment : 0
28th.Apr.2020
comments
↑back next↓