「ちょ、あんた大丈夫!?」
「おーすみっちゃん」
「おーす、じゃないわよ!」
「?」
「おお!苗字来たのか良かった」
「心配したんやからねっ」
「このドバカ!」
「??」

「膝から血流した全身泥まみれのアンタが凄い不審な男と歩いてるって、ちょっとした騒ぎになってたんだから」
「あはは、何一つ嘘ないわ」
「4組の沢田が"どうしよう苗字さん攫われるかも"って真っ青だったぜ」
「つか笑い事じゃないわよバカ!あんたってどうしてそう楽観的なのバカ!早く消毒してきなさいよバカ!」
「バ、バカ…」

くわえるなら、
「凄い不審だけど“なんやかんやでちょっと優しい”男」かな

そう言ったらハァ?という顔をされた。
私の友人達はすごく心配性だった。

***

不思議系統な愛されヒロイン。危なっかしかったり動向が奇妙だったりで、みんな奴から目が離せません。
ツナ友情出演。