「俺は生徒会会長兼テニス部部長、跡部景吾だ。お前に話があって来た」
「すいません。私好きな人います!」
「誰が告白するっつったよ!!!」

ドン!という太文字の擬音を背負って教室に現れたのは跡部君だ。氷帝テニス部は今回の任務でも結構めんどくさい立ち位置にいたから資料を貰ったのだ。
人の顔を見分けるのが苦手な私は第一印象で名前を覚えることにした。
跡部君の場合は、あれだ。

「ナスボクロ」

「……なす」
「跡部君ってちょっとナスに似てるから…。あと泣きボクロかわいいね!」

不敵な笑みのまま固まった跡部君。
いつのまにか彼の後にいた人達がブフーッ!!!と盛大に吹き出した。

「な、なすっ…!!」
「ナスボクロ…ぶふぁ!」
「あっははは!最高だぜ!!抜け駆けしようとすっからだ、クソクソ跡部!!あ…ナスクソ跡部!」
「ひー!お腹痛いC−!お、おれっ、この子気に入ったCー!!」
「……っ」
「樺地っ、笑い堪えんでもええで!」
「早く部活行きましょうよ、ナスボクロ先輩」
「「「「「ぶふーっ」」」」」

「…」
「……なんかごめん。ナスボ、……跡部君」


氷帝テニス部大集結!
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