PC録音の場合(簡易)
パソコン録音は音質面は一番工夫の余地がありますが、本格的にやろうとすれば切りが無いですね。
ですのでお持ちのマイク、パソコンでできる限り高音質、低ノイズに収録できる豆知識などを紹介したいと思います。
大抵の方は「マイクといっても?」で紹介した、エレクトレットコンデンサーマイクを使用しているのではないかと思います。
こちらのマイクは何でも綺麗に拾う特性があるため、使用には色々注意が必要です。
■収録の際はとにかく反響しないようマイクのサイドと後ろに小さい囲い(ダンボール等を使うのも良いと思います)を置くなんていうのも効果的です。(※マイクがしっかり隠れる高さにするのがコツです。)
PC機器のノイズものりにくくなります。
ついたての内側にはタオル、ホームセンター等で売ってる吸音材(ウレタンスポンジ)なんかを貼ると更に反響防止になります。
【上から見た図】
(こちらの方法はパソコンマイクだけでなく携帯・スマホ録音にも効果的です)商品としても実は販売されていて、リフレクションフィルター、ヴォーカルブース、ウィンドスクリーンシェルター、アンビエントルームフィルター等という名前でも売られています。(反響音防止、環境音を拾いにくくします!)
リフレクションフィルターの効果実証(動画)
※マイクの横や後ろから反響音や音が侵入するのを防いでいます。安くて高性能なこちらはとてもお勧め→marantz Professional Sound Shield リフレクションフィルター
※卓上スタンドや小さいマイクを使われてる方は置き型リフレクションフィルターもお勧めです!(見本)
※こういったリフレクションフィルターを作ってみたい方は「リフレクションフィルター 自作」等で検索してみて下さい。(※自作してる方のブログ)
■なるべくHDDやパソコンの本体をマイクから遠ざける
■ウィンドスクリーン(風除け/吹き防止)の無いスカイプマイクを使用している人はウィンドスクリーンを自作するとよいです。
ハンカチでマイク部分をくるんだり(輪ゴム等で固定します)、ガーゼやティッシュを用いるのも効果的です。
なるべく息がかからないよう工夫しましょう。
マイクスタンドをご使用の方はポップガードをつけるのも非常に効果的です。
1500円程で購入できます。
※ポップノイズは編集において本当に困る素材なので、しっかり防いで頂きたいです。
(高音が削れる事なくしっかりリップノイズ、ポップノイズをカット)
ちなみに、ポップガードは針金ハンガーとストッキングを使って自作する事も可能です。
性能は確かなので試してみても良さそうです。
(どれも百均で揃います!)
検索エンジンで「針金ハンガー ポップガード」と検索すると作り方が沢山でてきますので気になる方は参考にしてみて下さい。
ダイナミックマイクのような形のマイクを使用している方は「Wind Tech」「ウィンドスクリーン」等と言う、マイクの帽子のようなものも売っていますので試してみてもいいかも知れません。
こちらもポップノイズや風がマイクに入るのを防ぐのに効果的です。また、唾等が飛んでマイクが故障するのを防いでくれます。
■マイクブーストを使用しない
「マイクブースト」とはマイクの入力音量を上げる機能です。
パソコンによって装備されてる場合とそうでない場合があります。
こちらを使用する事により音声の音量があがりますが同時にノイズも増幅されますので、ノイズが気なる方は低めに調節しましょう。
チェックボックスになっているタイプの方はチェックを切りましょう。
■PCで録音した時、「ブーン」「ピー」「サー」等の音が強い方
録音するときの入力レベルを少し低めに設定しましょう。
【録音入力レベルの調整方法】
サウンドエンジン
Audacity
つまみを調整し、あまり「ブーン」と聞こえないレベルで録音し、吹かない程度にマイクに近づき録音するか、大きめの発声で録音するとよいです。
個人的にはサウンドエンジンの場合録音音量は15くらい、Audacityなら0.2くらいでいいかなと思います。(PCによって違いがあります。)
目安にして頂ければと思います。
↓スカイプマイク録音の場合、最低でもこれくらいのノイズ、バランスだと編集しやすいです。
(※参照図)
※酷いノイズの例/画像
(四角で囲ってあるものがバックノイズ、またはホワイトノイズです。)
ここまでのノイズですとノイズ除去をすると音声劣化が酷くなってしまう為編集さん泣かせになります。
※個人的には「-60db」くらいのホワイトノイズなら気にならないのではないかなと思います。
(※参照図)
■サウンドカードはノイズに効果的
こうしたノイズが出やすい人達の大きな原因はマイクを直接PCに挿している事です。
直接PCにマイクを繋ぐと、パソコン内部のノイズがマイクに伝わって録音されてしまう為です。
なので、あまりにノイズがひどい場合はサウンドカードを購入するとよいと思います。
1000円程度〜売っていて、マイクとPCの間に使うとノイズが出にくくなり、更に高ビットレートの高音質録音が可能になります。
よく綺麗な状態で録音する方法を聞かれますが、マイクをパソコンに直接繋がない、これが一番です。
マイクを変えるよりも接続方法を見直すことが有効だと思います。
↓のようなミニプラグ対応サウンドカードはオススメです。
(スカイプマイク等をこちらに挿してUSBに接続するものです。)
■無線LANを使ってる方は注意
無線LANを使っているとノイズを引き起こすことがあります。
その為収録時には注意が必要な場合があります。
当然、有線接続の方がノイズは引き起こしにくくなります。
ノイズがひどい場合は収録時だけ無線を切る事をオススメします。
■ハロゲンヒーターをマイクの側で使用するのもノイズの原因になる事があるようです。
■補足ですが、Macパソコンの内蔵マイクは音質がとてもクリアで低ノイズだそうです。
■お勧めフリーソフト
SondEngine Free
録音・編集・ノイズ除去・加工の全てが簡単行えるwave音声編集ソフト
Audacity
録音・編集・加工・ノイズ除去にとても使い易い音声編集ソフト。マルチトラック。
WavePad
プロ仕様の本格音声編集ソフト。多機能編集可能。ノイズ除去機能が豊富。
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