神様からの、天罰なのか

「テツヤ……僕はお前の為を思って中学の頃ずっとずっと束縛してあげていたんだ……でもお前があんなにも嫌がるから、ワガママをきいて仕方なく放し飼いにしてあげたんだよ……なのに、結局、このザマじゃないか。……思い知ったろう?お前は僕がいなければ、凡人以下の役立たずだと。勝手に光ろうとしても無意味……お前は半端な光では生き長らえず、強過ぎる光では無駄死にしてしまう、最弱の存在だ。そして、自分の立場を弁えず翳ることすら忘れたお前は、影にも戻れない……僕の手の中でなければ、息すらままならない、無力な黒子テツヤでしかないんだよ。……フフッ、お前は本当に無価値だね……僕以外の人間にその姿を見つけられたら、終わりなのに……愚かで可哀想。僕の手から離れなければ、ずっとずっと消える魔法をかけてあげていたのにね」

   見られてる、沢山の瞳から見られてる

   “無”しか無い、本当のボクが、丸裸

   恥ずかしい、みっともない、消えちゃいたい

「ほら、キレイに消してあげるから、こっちへおいで」

   絶対的な力で引き寄せられ、優しく抱きしめてくれた胸の中は、イヤにあたたかくて、

「あかしくん、たすけて」

ボクは、自ら、絶望してしまった



魔法使いはエゴイスト / 地獄の沙汰も彼次第





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