プロローグ

 


昔…といっても、今から三年も前のこと。



魔光都市・ミッドガルで、『青い竜』と呼ばれている女性が一つの騒動を起こしていました。


騒動を起こした理由は、世間から見放された人達を皆に知らしめる為。この世界に、私たちが存在している事を認識させる為でした。



そんな彼女の力に目をつけた社長・ルーファウスは、なんとかして彼女をタークスに勧誘したいと話をしました。



その話の後、タークスの一人・レノが偶然彼女と接触しました。



色々な経緯で、彼女はレノの家に住まわせてもらいました。



それを期に、レノも彼女・サトミも惹かれ合うようになりました。



最後の大騒動の日、サトミにレノが口付けを交わしたことでこの騒動に終止符を打ちました。



その後、サトミはタークスに入社……レノとは恋人同士となりました。



それから一年、行方不明だったソルジャーの英雄・セフィロスとアースの捜索を開始。



敵対していたアバランチの人たちと、サトミはいつの間にか親しくなっていきました。



捜索していた中、過去の真実をしることとなりました。



サトミの住んでいた街を破壊し、本当の両親を殺したのは……アースだったというのです。



アバランチに手を貸していたクラウドも、セフィロスに故郷や大切な人を傷つけられた過去を背負っていました。



最終決戦の日、クラウドとサトミは……力を合わせて二人を倒すことができました。



あれから二年の歳月が流れ……神羅カンパニーは崩壊。



サトミは、タークスの仲間であるレノやルードと親しく毎日を送りながら仕事をしていました。



最近始めた仕事は、奪還屋と運び屋です。



だけど、彼女には大きな問題を抱えていました。



――星痕症候群――



右腕に、稲妻が走るような黒い痕がついていたのです。



サトミは、星痕症候群のせいで……少しずつ視力を失い始めているのです。



今は、眼鏡をかければ何とかなるものの……いつ視力がなくなってもおかしくない状態でした。



そんな彼女たちに、魔の手がやってくるなど……思ってもみなかったでしょう……




 



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