01 「あら、演劇部で休日に一般公開をするのね?」 「そ…そうなんです…それで、是非是非名前さんに協力してほしいの…」 「人手が足りないのかしら?」 「そ…そうです…」 お昼頃、名前と友人1がいつものように一緒にお昼ご飯を食べていると、同じクラスの友達が演劇部の手伝いをしてほしいと言ってきたのだ。 「まあ、演劇は好きだから別に出ても構わないけど…」 「本当!? ありがとう! じゃあ、放課後に体育館に来てね!劇のセッティングをするから!」 そう言うと、友達は名前の目の前から走って去っていった。 『劇発表:男でしょ!』 Time Store side 「上手くやったみたいね」 ここは学校の裏にあたる小さな体育倉庫。 人が来ない薄暗いここに、数人の女子が集まっていた。 その女子の中のリーダー的存在になっている人物の名は相馬。 名前曰わく、違った意味で裏社会を知る人物である。 「演劇部が開く一般公開の劇発表…そこでしか、名前を痛めつけるタイミングはないわね」 相馬は、同じクラスの三村という男が好みなのだが、最近転校してきた友人1に邪魔されてうまく近づけないでいた。しかも、友人1は名前とも仲が良い。 友人1を痛めつけたら、自分らが名前に何されるか分からない。 学校の噂では、名前から毒電波が発生されているとか… 「いくらなんでも、名前が漫画で聞いたような『毒電波』を発生出来るとは思わないんだけど…」 「相手の思っていることが瞬時に分かるなんて…非科学的じゃないですかね」 相馬のしたっぱである女子は口々に言う。 「そうであったとしても、三村君と私の仲を壊すような奴には痛い目にあってもらわないといけないわ。友人1って子を脅せば済むけれど、彼女には毒電波の名前がいる。名前をどうにかしないと、友人1には手出しできない。」 こうして、密かに名前を懲らしめる計画が進んでいった… |