novel
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What's your name?(★付きの章で使用可)


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Long

酒気を含む甘い息が耳に掛かって身が震えるとは正にこのこと

「ひゃああああっ」

「えへへへへぇ〜。ネルちゃん驚いた〜?」

「驚かない方がおかしいっつの!」

対して面白いことも言ってないのにいきなり大声で笑い出す白髪の彼女から吐き出された酒の匂いに咽返る

「うわっ、酒臭!離せって酔っ払い!」

毎日手入れしている自慢のネイルを惜しまずフル活用しようともがくものの、背後から丁寧にホールドされて動けない。

若さでは勝っていても体格差には勝てないものだ

「もう〜、ねるちゃん、暴れないでよぉ〜。あはははん」

いつも萎れて泣いてばかりの癖に馬鹿力なのは私しか知り得ないことだ

「ちょっといい加減にしなよ!」

「ええ〜?なにをぉ〜。私はねるにゃんと遊びたいだけらよぉ〜。え?ねるにゃん?あはっ、ねるにゃん、ねるにゃんだってかっわい〜〜」

「酔ってもネーミングセンス変わんねーじゃん!笑ってないで離してったらもう!」

私の切実で必死な抗議にようやく耳を傾けたか急に黙り込む


「…?」

何かまたよからぬことを考え込んでいるのでは、と首を回すと大粒の涙を溜めた瞳と目が合ってぎょっとした。そんなに酷い仕打ちはしていないし被害者なのはこっちだから警察に突き出されないだけ感謝してほしい


「ひ、ひどい〜!!」

いや、そんな泣いたが勝ちみたいな戦法どこで身につけたんですかってゆうか泣き顔えろいね洗浄間違った扇情的ってこういうことを言うんですかね流石苛めたい歌い手グランプリなだけあるね(※実施予定)

「ひっ、ひろっ。ひろいよねるちゃん。そんっ、んなに嫌、いやがら、なくても・・・」

嗚咽混じりの言葉は聞き取りにくいけれども

「んっ。んん・・・。ばか、ねるちゃんまで。わ、私のこと、嫌わないでよ・・・ああん」

いじらしい

酷く、愛しい


いつの間にか緩められた腕に指をそっと絡める

あーあ。小心者だなぁ、あたしは。なんで思いっきり抱きしめ返すことが出来ないんだろう
どうしても素直になれないんだあたしは

「・・・解りきったこと、言うなよ」

ぽそり、呟いた


知らないふりに気づいていないからか、いるからこそか

あんたが愚痴を吐くのは絶対独り言でご丁寧にあたしが遊びに来ないと思われる時間を狙って

知らないよ

涙の跡がくっきり残った笑顔なんて




「・・・え?なんて・・・」

「嫌いになんて、ならないって知ってんでしょ。あたしだって、知ってんだからね」

「・・・」

「なんでぼっちでめそめそ泣いてんのよ。ばっかじゃん、かっこつけ?痩せ我慢なんてだっさいっつの」


何よりも澄んだ紅い瞳が揺らぐ

たぶん、あたしもそんな感じ

「今度、歌の練習手伝うから。譜面読むくらいなら、出来るし。だから・・・」


ー言えよ、全部








「うう、ね、るちゃん・・・。
ねるちゃんっ!!!」

「ぐぇっ!苦しいってばあか!!」

やっぱり同じ色に染まったほっぺたを擦り合わせて一瞬のちゅーをした

ちゅっ、ふわっ。



てゆーかさ。今頃知ったんだけどあいつどんだけ機械オンチな訳というのも某2828動画サイトのログインの仕方が分からないっていうからメルアド聞いたらネルアドって何?ツマンネ?とか言いやがったのよ


ま、無事投稿出来たら色々手を回して発泡酒の一本でもプレゼントしてやろう





ハク姐もネルにゃんもかわいいなあかわいいなあ//

ヴぉかろで一番猫耳似合うのはネルにゃんですね!ハク姉は犬っぽい




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