触れられたのは 心臓ではないかと
錯覚してしまう
別に 触れられた訳でもあるまいに
意図的に触れたのなら
謝ったりなんかしないわ
でも、って甘い期待を寄せてしまう
そんな、鼓動の音
お茶会
親交を深める為の、お茶会
お友だちとしての、親交を。
「ごめんねフローラさん。もしかして、あたしの爪引っ掛かった?」
マリアさんのおかわりを注ぐ為に
必然的に伸びた手が 偶然で触れた
偶然
どうせ偶然なら、その程好く切り揃えられている爪で
痕でもつけてほしい
貴女の、痕
私だけの
「いえいえ。」
三、という人数が憎ったらしいけれど
二人になったところで、会話が思いつかない
「フローラ様、そちらはどうですの?」
「え?」
「もう、お惚けにならないで。夫婦の営みですわ」
「マリアさん、その話好きねぇ。」
「あら、ビアンカ様は興味ないと?」
「う〜ん・・・。」
あの男がビアンカさんを選んだのだから、必然的にアンディとの結婚が決まった。実に、不快だ。
不快だ。と言うのは、アンディと結婚したことではない
あの男が、ビアンカさんと結ばれるなんて、嗚呼、許せないけど、どうしようもない
幼馴染みの事は嫌いではない。顔も知れているので、抱かれることに抵抗もなかった
でも
喘ぐ声を 跳ねる体を
私は冷静に見つめている
見下している
確実に汚れていく自分自身を
ごめんなさい
貴方の下で意図的に喘ぐより
あの女の指先が偶然的に触れる方が
痺れる
体に 鼓動が余韻を残して
消えてくれない
「うちは、人並みですわ。」
「またまた、そんなこと言って!」
「もう、マリアさんやめてよ。」
「そういうビアンカ様は?」
「え、う、うちはー・・・・」
気付けば
失礼します、とそれだけ言い残し去っていた
やめて
想像させないで
期待すら 願望すら消えてしまう
奥様方かわいいいい////(//´о`//)
ってなって書きました。げへっ
下世話な話もいいじゃない、たまにはね・・・!