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ひとつきの恋愛事情
一週間目
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「うーい。テメェら座れーー」


銀ちゃんが教室に入ってさっきまで爆発音がなっていた教室は静かになった。

爆発音とか叫び声やらなにやらすごい奇妙な音が鳴る組はどんな組なのかすごく不安で仕方なかった。



友達できるかな…

仲良くなれるかな…



私はとにかく不安でたまらなかった。

逃げちゃおうか…。

銀ちゃんは名前呼んだら入ってこいっていってたけど


嫌だ


逃げたい


無理無理無理。死ぬわ。




「今日はー転入生がいるぞーー」


「女アルカ?」


「女だー。めちゃめちゃ可愛いぞー」



「「「「「「ウオオオォォォオオオオォオォオオオォオ」」」」」




あの銀髪ハードル上げやがった。

殺してやる。

ますます入りにくいよ。

あーもう開き直ってやる。




「じゃあめいー、はいってこーい」





もう死んでやる。さよなら私の高校生活。


来世で頑張るよ。





ガラッ



「春菜めいです。可愛くなくてごめんなさい。さようなら」


そして私は窓から飛び降りようとした。




「ちょっ、めい!!やめろやめろ!!」


「うるさいクソ銀パが」


「………ぐすん」




一応私は窓から飛び降りることをやめた。



そしたらぐるぐるメガネの女の子が席を立って質問してきた。



「めいの好きな食べ物は何アルカ?」


「んまい棒クリームソーダ味かな」


「マヨネーズは好きか?」


「好きでも嫌いでもないよ」


「何質問してんでィ土方さん。そんなこと言ったらめいが死んじまいまさァ」


「なんでマヨ好きか質問しただけで死ぬんだよ!!」


「めいはSですかィ?Mですかィ?」


なんてこと質問してくるんだお前は。

つかいきなり呼び捨てかよ。


「知りません」


「なんでィ。じゃあ俺が調教してやらァ」


「遠慮します」



「はいはい質問タイムおわりーー。めいの席は先生の目のまe」


「嫌です」


「酷ッ!!」


「俺の隣あいてまさァ」



そういってさっきの変な口調の人が呼んでくれた。

先生の前とか絶対嫌だから私はそっちにいった。




「俺は沖田総悟でさァ」


「よろしく沖田くん」


「総悟って呼びなせェ」


「そ…総悟……くん」


「まぁそれで許してやりまさァ」



最初から呼び捨てとか無理です。はい。


そのあともみんなで自己紹介していっぱい友達ができた。
Z組のみんなは個性豊かでとても楽しそうだった。



このときは総悟くんのことはあまり気にしていなかった。










【一週間目end】

 (俺は一目見ただけで心を奪われた)

 (これから楽しみだな)



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